乃木坂46桜井玲香が語る“怒涛の2015年”と“期待の2016年”「戦わなきゃいけない相手が増える」

乃木坂46桜井玲香が2015年を振り返る

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変化が著しかった2015年の桜井玲香

──ここからは桜井さん個人について話を聞かせてください。実はグループのみならず、桜井さん自身も2015年で大きく変わったと思うんです。

桜井:本当ですか?

──はい。グループ内での役割は変わってないと思うんですが、どこか変わった印象があって。そもそも1年前にある雑誌でインタビューしたとき、「2015年はポンコツを卒業する」と宣言してましたよね。

桜井:確かに。2015年頭ぐらいまでよく言ってました。

──でも今はそういうこと、まったく意識してないですよね?

桜井:それは「ポンコツ感を気にしてる」感がないってことですか? そういう意味では、全然意識してないですね。

──ちゃんと自分の個のことを考えられるぐらい余裕が持てるようになったというか。グループのキャプテンとしてというよりも、個人としてどうしたいのか、どうなりたいのかという自我の部分が以前よりも強く感じられるようになったんですよ。

桜井:2015年後半は個々で動く機会が多かったからかもしれないですね。グループにいすぎて忘れかけていた個の部分と向き合わなければならない仕事が立て続けにあったから、必然的に自分のことを見直せたというか。

──やっぱり2つの舞台(『すべての犬は天国へ行く』『リボンの騎士』)がすごく大きかった?

桜井:本当に大きかったです! 最初はちょっと嫌だったんですよ。舞台は『プリンシパル』の印象が強すぎて。でも全然違いました。

──確かに『犬〜』では桜井さんをはじめ、どのメンバーに対してもすごく評価が高かったし、舞台自体の評判もすごく良かったですよね。さらにその後の『リボンの騎士』を観て、「この人は完全に覚醒したな」と実感しました。

桜井:本当ですか? ありがとうございます! その言葉だけで年末を乗り切れます(笑)。

──では2015年後半はすごく手応えがあったんじゃないですか?

桜井:はい。本当に良かったと思ってますし、最高に楽しかったです。

──では今後こうなりたい、こういうことをしたいという大きな目標も、自分の中にできた?

桜井:たくさんできました。私、スケジュール帳に2015年11月1日から2016年11月1日までにやりたいことをバーッと書き綴ったんですけど、すごくたくさんあったんです。1年前は「ポンコツを卒業する」しか書けなかったのに、自分の仕事に対しての目標を明確に書けるようになったのは、自分の中でもすごく大きな変化ですね。目標があるのとないのとじゃ、人の行動力ってこんなにも違うんだってことが明確に感じられる1年でした。

──人って変われるんですね。

桜井:変われますね。自分で言うのもなんですけど(笑)。でも乃木坂46にはきっと、こういう子がたくさんいるんですよ。

──この4、5年を経て、みんな少しずつ自信が持てるようになったと。

桜井:そうですね。最初はみんな、自信なさげでしたもんね。

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2016年の乃木坂46、2016年の桜井玲香

──明確な目標があったわけではなく、ただ今の自分を変えたいという一心でオーディションを受けた子が多かったですし。で、実際に変わったわけですが……2016年、グループとしてはもちろんですけど、いち個人としてはどうしていきたいですか?

桜井:いち個人としては……やっぱり舞台がやりたいな。こういうことを継続的にやっていきたいです。正直、『犬〜』や『リボンの騎士』をやってるときも次につながればいいなと思いながらやってたので、これが2016年にうまくつながっていったらいいなと思います。

──将来に向けた種蒔きとしては上出来だったと思いますよ。

桜井:でも今考えると、今のほうがもっとできるなって思っちゃうんですよ。

──それはみんなそう思いますよ(笑)。

桜井:ですよね(笑)。でも、あそこであれをやっておけばよかった、というのが後からどんどん出てくるのが本当に悔しくて。だからこそ、次もやりたいんです。あと、もっと歌やダンスもやりたいし演技も好きだから、ミュージカルにも挑戦してみたいです。

──なるほど。確かにミュージカルは桜井さんに合っていると思います。

桜井:いくちゃん(生田絵梨花)が歌ってるようにやれと言われても真似できないですけど、自分に合った歌い方で見せられたらと。でも、もっとアイドルっぽくない色も見せたいですね。『リボンの騎士』のときは役柄的にアイドル要素をわざと入れようと思ってあの演技になったので。それは自分が意図してやったことだからいいんだけど、いずれはそういう面を完全になくした演技にも挑戦してみたいと思ってます。

──そういう演技の作り込み方についてですが、先日『初森ベマーズ』のスタッフさんとお話したときに、「桜井さんはブナンという『箸にも棒にも引っかからない役』を、よくぞここまで個性的に仕上げてくれた」と絶賛してましたよ。

桜井:嬉しいですね。あのブナンって役は完全に私でしたよね?(笑) まんま私すぎて。でもブナンがただの真面目ちゃんじゃなかったのもよかった。最初はちょっとふざけすぎたかなと思ってたんですけど、あのぐらいやってよかったんですね。

──あの時期はシングル『太陽ノック』の制作期間やプロモーション、映画のプロモーション、さらに8月からの全国ツアーの準備もあって、なかなか大変だったと思いますが。

桜井:大変でした(笑)。でもあの時期はつらかったけど、今振り返ってみるといい思い出です。

──2015年がそれだけ忙しかったわけですが、仮に2016年がさらに忙しくなったとしたら、乃木坂46はどうなっていたいですか?

桜井:例えば1人が別の仕事で抜けてたとしても、自然と周りのメンバーでフォローできて、特に支障ないような存在になれるのが理想図。せっかくセンターも選抜も毎回変わるコンセプトでやっていて、それも今じゃ全然受け入れられてるわけじゃないですか。だからもう2、3歩、進歩できたら最高ですね。それが2016年の、グループとしての目標かな。

──そのへんも含めて、2016年も活躍を期待してます。そしてまた1年後も、こうやって成長を振り返ることができるといいですね。

桜井:本当にそうですね。1年後に「2016年は全然ダメでした。昔に戻りたい!」って言わないためにも、頑張ります!

(取材・文=西廣智一/写真=三橋優美子)

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『ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』Blu-ray表題盤
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『ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』DVD表題盤

■リリース情報
13thシングル『今、話したい誰かがいる』
2015年10月28日(水)発売
価格:初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-A ¥1650(税込)
   初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-B ¥1650(税込)
   初回仕様限定(CD+DVD)盤 Type-C ¥1650(税込)
   通常盤  ¥1,050(税込)
   アニメ「ここさけ」盤 ¥1404(税込)

■リリース情報
『ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』
発売:12月23日(水)
価格:
●Blu-ray
完全生産限定盤 ¥11,111(税抜)
※4BD(全MV52曲+新MV3曲+Making映像)+豪華ブックレット+シングル表題曲収録風景生写真(各曲2絵柄ずつ計26絵柄のうち、ランダム1絵柄を封入)+豪華スリーブ仕様
初回仕様限定盤 ¥9,259(税抜)
※4BD(全MV52曲+新MV3曲+Making映像)+ 初回仕様のみシングル表題曲収録風景生写真(各曲2絵柄ずつ計26絵柄のうち、ランダム1絵柄を封入)
通常盤 ¥4,630(税抜)
※1BD(全シングル表題曲MV13曲入り)

●DVD
完全生産限定盤 ¥10,185(税抜)
※4BD(全MV52曲+新MV3曲+Making映像)+豪華ブックレット+シングル表題曲収録風景生写真(各曲2絵柄ずつ計26絵柄のうち、ランダム1絵柄を封入)+豪華スリーブ仕様
初回仕様限定盤 ¥8,333(税抜)
※4BD(全MV52曲+新MV3曲+Making映像)+ 初回仕様のみシングル表題曲収録風景生写真(各曲2絵柄ずつ計26絵柄のうち、ランダム1絵柄を封入)
通常盤 ¥3,704(税抜)
※1BD(全シングル表題曲MV13曲入り)

■関連リンク
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