三戸なつめは“一度見たら忘れられない” 多彩な表現活動からその理由を探る

三戸なつめ 『三戸マス目』Short Ver.

 「自分が幼い時から好きな作品に携われるのが、すごく嬉しかった」と語り、声優に初挑戦したのは、新春公開になる映画『パディントン』。試写会では、パディントンとお揃いの紺のダッフルコート、赤のハットを身にまとい登壇した。映画の主題歌や声優としての起用、バラエティ番組、夏フェスへの出演など、2015年幅広く活動してきた三戸なつめ。こうして彼女の活躍を振り返っていくと分かるのが、彼女の“キャラクターアイコン”としてのポテンシャルだ。木村カエラやきゃりーぱみゅぱみゅなど、モデルからアーティストへと転向していった例は過去にもあったが、その2人に勝るにも劣らない強烈なキャラクターは、冒頭で紹介したように、『櫻井有吉アブナイ夜会』の中で有吉に愛ある毒を吐かれていたことや、スナック菓子の『キャベツ太郎』が好きなあまりに「きゃべつのやつの歌」を持ち曲にするなど、どこかシュールさやお笑い要素を含んでいる。バラエティ番組や、朝の情報番組でもそのキャラクター性は発揮されている。

 来年1月にはファッションモデルとしての魅力を一冊に詰め込んだ書籍『なつめふく』を発売し、原点であるモデルとしての魅力も遺憾無く発揮している三戸なつめ。モデル×タレント×アーティストと多方面で活躍する彼女は2016年、そのキャラクター性をさらに開花させ、多くの人にとって“忘れられない”存在となりそうだ。

(文=渡辺彰浩)

■オフィシャルサイト
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