『Beautiful Flight Night -完全なる試聴-』レポート
H ZETTRIO、ビルボード新作再現公演レポート ラグジュアリーな楽曲が映えるステージに
H ZETTRIOが10月31日、Billboard Live TOKYOで新作アルバム『Beautiful Flight』の再現ライブ『Beautiful Flight Night -完全なる試聴-』を行った。
11月4日にリリースする『Beautiful Flight』の発売前に同作の楽曲を聴くことができる絶好の機会とあって、第一部・二部ともに多くの観客が来場。また、10月31日はハロウィン当日ということにちなんで、鼻にペイントをして来場した場合には、オリジナルカクテルもしくはソフトドリンク一杯がサービスとして提供されていた。今回はそんな公演から、二部の模様をレポートしたい。
この日はアルバム再現ライブのため、H ZETTRIOが冒頭に演奏したのはもちろん『Beautiful Flight』の1曲目である「プロローグ」。H ZETT M(Pf.)の繊細な旋律から徐々にダイナミックなアンサンブルへと変わっていく同曲に続き、タイトルナンバーである「Beautiful Flight」では、H ZETT NIRE(Ba.)のベースソロや、H ZETT Mの激しい鍵盤演奏に観客が沸いた。その後、彼らのライブでおなじみ「トリオ」(H ZETT M)「トリオ」(H ZETT NIRE)「トリオ!」(H ZETT KOU)という掛け声から、3曲目「Trio,Trio,Trio!!!」がスタート。スタンディング・ドラムで演奏するH ZETT KOU(Dr.)のビートに、観客は手拍子で応えた。
演奏後のMCではH ZETT Mがペインティングしている鼻について、この日はハロウィンということでスタッフも同じ塗装をしていると告白。続けてH ZETT KOUが“五郎丸ポーズ”を取って観客を笑わせたところで4曲目「Everything」、5曲目「Something Special」を立て続けに演奏した。6曲目の「Neo Japanesque」では、H ZETT Mが横笛を出したり収納したりするパフォーマンスで笑いを取ったあと、実際に笛を吹いて場を盛り上げるが、出し入れ時にトラブルがあったのか、上手く音が出ずに困惑する珍しい姿も見られた。
その後、盛り上がったムードに緩急をつけるように、H ZETT Mのピアノソロから静かに始まる「あしたのワルツ」、重低音の効いたベースとピアノが不穏なイメージを演出する「MESHI」で、会場に少しの緊張感を走らせた。9曲目「Get Happy!」では、タイトル通り、そこから一気に明るい雰囲気へと転換。「Wow Wow Wow」ではH ZETT KOUがドラムソロを披露し、観客のテンションも急上昇した。