嵐・櫻井翔 × 松本潤のコンビはなぜ“信頼感”を生むのか? ふたりの関係性から考える

 明治大学において嵐を題材にした講義を行っている関修氏も、その著書『隣の嵐くん』のなかで、ふたりの関係性に言及している。フランスの精神分析家、ジャック・ラカンが提示した「四つのディスクールと資本のディスクール」というモデルを用いながら、同氏がメンバーの関係性を読み解いたところ、櫻井は嵐において「語る人」のポジションにあり、グループの公式見解を延べる役割だという。一方で松本は、嵐における「主役」のポジショニングであり、もっともスター性を持った人物としている。そして、櫻井の語りを裏打ちをしているのが松本の存在で、両者が揃ってこそ説得力が生まれると分析。その関係性が嵐というグループにとって重要な役割を果たしていることを指摘しているのだ。

 今回、ふたりが出演したCMには、“できるビジネスマン”=“信頼できるブランドイメージ”が漂っているが、視聴者がそうした印象を抱くのは、スタイリッシュな衣装やスマートな立ち振る舞いはもちろん、ふたりのそうした“説得力を生む”関係性が滲み出ているからかもしれない。

(文=松下博夫)

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