AKB48『総選挙』速報結果、今年は何が違う? 現時点の各グループ勢力図を分析
今回躍進を遂げたHKT48については、ファン増加による投票傾向の変化がみられるという。
「HKT48は、これまで“指原と若い子たち”という印象だったものが、兒玉遥や宮脇咲良、森保まどからの活躍もあり、速報段階で多くのメンバーがランクインしました。ここで注目したいのが、村重杏奈や矢吹奈子、田中美久、穴井千尋といったメディア露出の多いメンバーが圏外なのに、渕上舞や坂口理子、神志那結衣などのように、対世間のイメージの強さとは別次元で『この人を推したい』という力が働くようになったこと。最終結果に反映されるかどうかは別として、速報で売出し中の若手メンバーが突然ランクインして注目を浴びるのはSKE48のファンが持つ得意技のようなものでしたが、HKT48のファンにもそうしたパワーを感じますね」
最後に同氏は、『選抜総選挙』が持つ“グループ同士の都市対抗戦”の意味合いが年々強くなっていると指摘した。
「速報の発表結果に山本彩と松井珠理奈が悔しがっていたことからもわかるように、かつては “AKB48本体のメンバーと、+αとしての姉妹グループ主力メンバー”の戦いだったものが、ここ数年はとくに4グループがそれぞれに独立した力を持って戦えるようになりました。各グループの対抗という色合いが強くなることで、それぞれのグループの看板メンバーのプレッシャーや背負うものも増しているように感じられます。昨年の総選挙の選抜メンバーのうち、立候補を辞退した松井玲奈・小嶋陽菜・生駒里奈・川栄李奈の4枠が空くことになった今年、その枠を巡って各グループの争いがさらに激化しそうです」
イベント自体が新たな意味合いを持ち始めた2015年の『選抜総選挙』。各グループの勢力図が再び描き直されるなか、栄冠を手にするメンバーは誰になるのだろうか。
(文=編集部)