岡田康宏の「iDOL Street Carnival 2015 〜GOLDEN PARADE!!!!!〜」レポ

今年はGEMの年になるーーアイストカーニバルが予感させたこと

 今年はGEMの年になる。そう強く予感させられるアイストカーニバルだった。

 4月29日、avexのアイドル専用レーベル「iDOL Street」のユニットが集結する「iDOL Street Carnival 2015 〜GOLDEN PARADE!!!!!〜」が東京・渋谷のNHKホールで開催された。

 この日のステージでは、SUPER☆GiRLS、Cheeky Parade、GEM、この日がお披露目となるわーすた、そして研修生にあたるストリート生選抜まで、総勢58人のアイドルがステージに立ち、各グループのパフォーマンスだけでなく、当日の限定ユニットやメンバー総出演のステージなど、およそ4時間、中身の詰まったライブが繰り広げられた。が、しかし、その中でも圧倒的な存在感を示したのがGEMのパフォーマンスだった。

 およそ2年前、日本武道館で行われたアイストカーニバルで正式メンバーが決定したGEMは、avexの保守本流ともいえるダンスアンドボーカルスタイルのグループで、幼少期からダンスやタレント活動を始めているメンバーが多く、そのパフォーマンスはアイドルの枠の中ではすでに突出した存在となりつつある。

 とくに最近は、ライブのパフォーマンスや楽曲の方向性も「かわいい」から「かっこいい」の方向にはっきりとシフトしており、同世代の女の子たちに見つかれば、E-girls的な憧れの対象とも成り得るだろうし、またそうしたダンスパフォーマンスを見せながら、アイドルらしいお客さんを巻き込んだライブもできるのは、GEMだけの強みだろう。

 アイストのユニットとしては、昨年は、年少組のメンバー3人が加入したSUPER☆GiRLS、ニューヨーク公演を行ったCheeky Paradeが目立った年だったが、今年はGEMの年になる、とそんな予感を強く感じさせられた。

 もう一組、今回のアイストカーニバルの目玉と言えるのが、この日ライブデビューとなった第四弾ユニットのわーすただろう。わーすたは坂元葉月、廣川奈々聖、松田美里、小玉梨々華、三品瑠香の5人組。アイドルストリートは、アイドルの王道=ハロー!プロジェクトの影響を色濃く受けているのが特徴で、第一弾ユニットのSUPER☆GiRLSは全盛期のモーニング娘。を念頭に置いた12人編成でスタートしたし、その後のユニットもチキパが9人、GEMが10人と中規模編成のユニットが続いた。

関連記事