『水曜歌謡祭』『バズリズム』『関ジャム』……春の音楽番組が目指すものは?
続いて『キャラオケ18番』『バズリズム』という2番組がスタートする日本テレビ系について、同氏は同局らしいやり方だと指摘する。
「『バズリズム』は対象を“バズっているアーティスト”に絞って紹介する、『JoinTV』で早くからソーシャルに力を入れてきた同局らしい番組で、Twitterと連動したHPの作りも良くできているという印象。バカリズムの巧みなMCや、マギーがオススメするアーティストを紹介する『マギーの先取リズム』など、ベテランから若手まで幅広く取り上げているところも好印象ですね。また、『キャラオケ18番』は『UTAGE!』(TBS系)が徐々に世間に浸透していることを踏まえて、“ゲストが自身の十八番の楽曲を題材にトレーナーの歌唱指導を受ける”という要素を足すことで新たな一面を切り拓いた番組です。バラエティ色が強いが実用的な面もあり、日曜夕方17時からという、時間帯的にもまったり楽しめるものに仕上がっています」
最後に、日本テレビの音楽番組について、同氏はこう述べた。
「『関ジャム 完全燃SHOW』は、「関ジャニの仕分け∞」の後番組で、バンドから笑いまでできる関ジャニ∞の魅力を引き出した内容です。2世代のアーティストが出演することで、若年層からシニアまでの幅広い層をターゲットに出来ていると思いますし、ミキサーが選ぶ『この歌手の声量にしびれた TOP5』といったうんちくコーナーなどもあり、これまでのジャニーズファンだけではなく、音楽好きも楽しめるより間口の広い仕上がりとなっていることでしょう」
『カラオケ型』や『生放送』など、各局それぞれのコンセプトで競う今期の音楽番組。次クールまで続く人気番組となるかどうか、じっくりと楽しみたい。
(文=向原康太)