Zeppツアーファイナル公演映像作品インタビュー

超特急が語る、新しいパフォーマンスへの情熱 「『ガッツリ歌うけど後ろにいる』って景色は見たことなかった」

タカシ(左)とコーイチ(右)。

「『メインダンサー&バックボーカル』というスタイルを世間に浸透させていきたい」(コーイチ)

ーー先ほども出ましたが、ボーカル2人の歌で聴かせるパートも見どころですね。

コーイチ:僕はもう楽しくて楽しくて仕方なかったです。今までバックボーカルとして、メインダンサーを通して僕らの声を聴いてもらっていたのが、僕らの声だけに8号車さんが集中してくれるわけですから。まだまだですけど、楽器のプレイヤーの方とアイコンタクトをとって、歌だけでも聴かせられるようになったのかなという自信にもつながりました。

タカシ:最高の時間でしたし、メチャクチャ嬉しかったんですけど、その分、僕らの歌で聴かさないといけないという使命があったので、そこは気を付けて歌いました。

ーー前回のインタビューで、みなさん夏頃から意識が変わってきたと話していましたが、このライブは、まさにそのタイミングを収録した作品ということになりますね。(参考:超特急が語る、“非アイドル”としての戦略と展望「エンターテインメント感は誰にも負けてない」

タクヤ:そうですね。その日その日の反省点を指摘してみんなで意見しながら、ライブに向かう姿勢が高まっていくツアーだったし、最終日にいいものが見せられたなって。それが映像作品として見ていただけるのはうれしいなと思います。

コーイチ。

ーー前回はメインダンサーのみなさんには個人のルーツなどをお聞きしましたが、今回はバックボーカルお2人の話を聞かせてください。コーイチさんが好きな音楽は?

コーイチ:僕はR&BとJ-POPですね。R&Bは中学のとき、最初ボーイズIIメンから入って、ブライアン・マックナイト、ジョーが好きになって、ディアンジェロとかネオソウルが好きになったんです。高校生くらいから槇原敬之さんがきっかけでJ-POPが好きになりました。

ーー超特急になり、バックボーカルというポジションはどんな印象でしたか。

コーイチ:やっぱり歌が好きだったので前に出たかったです。結成して1~2ヶ月はセンターで歌ってたんですけど、『メインダンサー&バックボーカル』というコンセプトができて後ろに行ったんです。その後、リズムにノって歌ってたら、スタッフさんから“動かないで”と言われて、足でリズム取るのも禁止されたので、「POLICEMEN」などは全く動かずに仁王立ちで歌ってました(笑)。ちょっとずつ踊り出せるようになったのは「Bloody Night」くらいからですね。『メインダンサー&バックボーカル』というスタイルはすっかり自分の体にもなじんだので、これからは世間のみなさんにも浸透させていきたいなと思っています。

ーーでは、タカシさんの好きな音楽は?

タカシ:J-POPとロックとR&Bです。サザンオールスターズさん、久保田利伸さん、三浦大知さん、AAAさん、スティーヴィー・ワンダーさん。ロックだと、SEKAI NO OWARIさん、昔はマキシマム ザ ホルモンさん、銀杏BOYZさんとか聴いてました。あと、両親が聴いていた時代の音楽、例えば「17歳」や「木綿のハンカチーフ」などが好きなんです。

「新しいジャンルを超特急で築き上げたいなって気持ちで歌ってる」(タカシ)

タカシ。

ーーなんと! 昭和の歌謡曲が好きなんですか。

タカシ:そうなんです。いい曲ですよね~。

ーー歌うこと自体は加入前から好きだったんですか?

タカシ:多少好きでしたけど、カラオケに行く程度で、超特急に入るまでは歌もダンスも未経験だったんです。そもそも『メインダンサー&バックボーカル』というコンセプト自体がどう受け入れられるのかが分かっていなかった部分でもありましたね。最初は衝撃でした。そもそも、本格的に歌うのも初めてだし、『ガッツリ歌うけど後ろにいる』って景色は見たことなかったので。でも、新しいジャンルを超特急で築き上げたいなって気持ちで歌わせていただいてます。歌をしっかり歌っていきたいと思い始めたのは「Bloody Night」の頃です。その辺からフェスやイベントに出演させていただくようになりましたね。

ーー2人がボーカルとして常に気をつけているポイントは?

コーイチ:ユニゾンの気持ちよさ、サビの抜け感や勢いを大事にしてます。お互いの気持ちを合わせて、“ここ行こうぜ!”って感じで歌ってます。声のタイプは違うんですけど、上手いこと合うから不思議やな、すごいなって思いますね。

タカシ:自分はボーカル的にまだまだ足りないところがあるけど、コーイチと歌わせてもらって、しっかりしたものを見せたいし、8号車さんに気持ちよく歌が届けられればと思っています。でも全然満足はできないので、そこは貪欲に全体的にレベルを上げていきたいです。

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