嵐はテレビの中でどう歳を重ねていく? 青井サンマが正月の特番ラッシュを振り返る
1月3日 フジテレビ系「アラおめ!」
もうここ数年の恒例ですが、1月3日のフジテレビは嵐づくしでした。「アラおめ!」というキャンペーンタイトルの下、まず核となるゴールデン・プライムタイムの『VS嵐2015賀正 新春豪華2本立てSP』(3時間)と『新春ドラマスペシャル「大使閣下の料理人」』(2時間半)があり、その宣伝も兼ねた夕方の特番『2015年先取り博覧会 あらし予報』(1時間45分)があって、これだけで合計7時間15分。それに加えて他の番組へのゲスト出演と、過去の嵐メンバー主演の新春ドラマの再放送が朝9時から2本(5時間20分)放送され、朝から晩までほぼ嵐。正月から狂気の沙汰ですが、ヲタとしては嬉しいばかりです……!
『2015年先取り博覧会 あらし予報』は、昨年までは嵐がこたつに入ってうだうだしていた番組から様変わりして、最先端のロボットやテーマパークや車などの話題を扱う、未来への期待がふくらむ新年らしいバラエティに。正直なところMCが嵐じゃなくてもいい企画ですが、こたつから出て大人の階段を登ったということで、めでたいということにしておきましょう。
『VS嵐2015賀正 新春豪華2本立てSP』はタイトル通り2本立て。通常放送と同様のゲームをするコーナーはいつも通りですが、今後おじさんになっても体を張って頑張る姿が見られたら嬉しいですよね。もうひとつは特番時のみ放映される「BABA嵐」のコーナー。芸能人がババ抜きをして最弱王を決めるというだけのシンプルなゲームなのに、これがとても面白い。いかにも弱そうな狩野英孝さん、いつもの落ち着きをなくす今田耕司さん、動揺してカードをバラ撒いてしまう佐藤浩市さん、表情が崩れてしまうGACKTさんなどなど、心理戦で追い詰められた人々の様子がそれぞれに笑えます。興味深いのはババ抜きというある程度は運まかせのはずのゲームでも、賢そうな人はさっさと勝ち抜け人の良さそうな人は順当に負けること。嵐では大野くんと相葉くんが弱いです(笑)。さて、今回大活躍したのは大塚寧々さん。予選では初代最弱王の大野くんと7回もババを引き合うという弱さを発揮し、決勝でもあっさり負けたものの2代&3代最弱王の相葉くんとのお情けの一戦でなんとか勝ち抜けました。嵐らしく平和でバカバカしい良コンテンツですので、これから先も大塚寧々さんのような刺客(?)がどんどん現れることを期待したいです!
『新春ドラマスペシャル「大使閣下の料理人」』はコミックが原作の櫻井くん主演ドラマ。外交の場を裏から支える公邸料理人役です。世界を舞台にして時事問題に触れつつも、主題は「もてなしの心」であるこのドラマは櫻井くんによく似合っていますね。西田敏行さん演じる大使相手に涙ぐむシーンは「これは素なのでは?」と思わせるほどの好演でした。穏やかな人柄と妻子持ちの設定でも大人を感じさせる役で、このシリーズが続いていくのは嵐が40代に進んでいくにあたってもいいことだと思えます。ヲタにとっては、メンバーが結婚しても自分はファンでいられるのかという思索の材料にもなりますしね……。続編がほぼ決まっているようなラストだったので、次回を楽しみに待ちたいところです。