石井恵梨子が「40代ミュージシャンきってのモテ男」を分析
斉藤和義は“理想のポジション”をどう築いたか? 消費されないミュージシャン像を探る
なんとなく見ていたテレビで斉藤和義が流れてくる。なんかいいなと思う。シングルやアルバムを買ってみて、今度はコンサートに行ってみる。そこまで深みにハマる人はわずか数パーセントだろうが、それでも十分だ。彼女たちはギターソロの魅力に引きずり込まれ、ギブソンの深さを知る。また、普段は二枚目でもないくせに、ギターを持った瞬間たまらない色男に変身するギタリストという人種を知る。普段は口下手でぶっきらぼうなのに、唄いだした瞬間に官能的になる「歌うたい」という人種を知るのである。下世話を承知でいえば、ギャップ込みのセクシャリティというのは、どんなイケメンよりも強いのだから。
よく言われることだが、斉藤和義のライヴは美女率が高い。彼の仕事ぶりを観ていれば当然だと思うが、これもまた、全ミュージシャンの羨望なのだろう。そして、売れても売れても、斉藤和義は何も背負っていないように見える。飄々と好き勝手に、自分のやりたいことをやっているように見える。まさに理想のポジション。彼の旬はまだまだ続きそうだ。
■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。
■リリース情報
『Endless』
三井不動産レジデンシャル『タイムスリップ!堀部安兵衛』主題歌
特設サイト: http://www.horibeyasu.be/
『ワンダーランド』
NHK宇都宮放送局開局70周年記念 栃木初地域ドラマ『ライド ライド ライド』主題歌
番組サイト: http://www.nhk.or.jp/utsunomiya/drama/
■ライブ情報
『KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2014 “RUMBLE HORSES”』
11月25日(火) 仙台Rensa
11月26日(水) 仙台Rensa
11月29日(土) BLUE LIVE広島
11月30日(日) BLUE LIVE広島
12月7日(日) Zepp Sapporo
12月11日(木) Zepp Tokyo
12月12日(金) Zepp Tokyo
12月16日(火) なんばHatch
12月17日(水) なんばHatch
12月21日(日) Zepp Nagoya
12月22日(月) Zepp Nagoya
12月26日(金) Zepp Fukuoka
12月27日(土) Zepp Fukuoka