ミスチル、ユニコーン、ウルフルズ、GLAY…90年代を彩ったバンドが今もモテ続ける理由とは?

 そうしたメディア戦略に加え、この世代に「ライブ巧者」が多いことも一因という。

「先進的な演出技術を取り入れ、スタジアムライブの新しい形を作ったといえるミスチル、GLAY EXPOなど大規模イベントの先駆者であるGLAYが代表例ですが、この世代のバンドは特にライブ活動に力を入れてきました。ライブの長時間化を牽引してきた世代でもあり、地方公演も積極的に行っています。都市圏に比べ、ライブが行われる回数の少ない地方では、ミュージシャンの来訪は大きく歓迎されますし、有名バンドならなおさら。そういったファン心理を突いた地道とも言える活動が、新たなファン層獲得に繋がったのでは」

 これからもJ-POPシーンの先頭に立ち続けるであろう、成熟期に入ったバンドたち。しばらくは後進に道を譲ることはなさそうだ。

(文=松下博夫)

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