ユビキタスが実践する、リスナーとの新たな向き合い方「ライブでつながりを感じる時がすごく楽しい」

「キッズっぽい初心が足りなくなるとダメ」(北原)

――J-POPというフィールドではアイドルも含めて多様なジャンルやスタイルのアーティストがいます。そこでバンドというスタイルでやっていくことについて、どんな気持ちを持っていますか。

黒田:正直なところ、まだその大きなJ-POPというフィールドのイメージが湧かないですけど、自分たちは自分たちというスタンスでいれば大丈夫かなと思います。僕ら自体キッズのままなんで、あまり構えてないかな。

――そのキッズマインドはバンドにとって重要ですよね。

北原:バンドって、そこが根本的にないと無理なんじゃないかと思うんです。これまでのバンドを含めると8年くらいバンドやってますけど、うまくいかなくなる理由ってやっぱりそこらへんだし。キッズっぽい初心が足りなくなるとダメで。無駄に歳とったなって思うことないもんね。

イシカワ:う、うん。

北原:あ、あるみたいです(笑)。ユビキタスではやってきたこと全部がうまく作用してるなって感じはしています。

黒田:昔は自分に自信もなかったのかも知れません。「どう? いいだろう」って思えていなかった。でも今は思えてるし、WEB上でもいっぱい聴いてもらえる方法がある。とにかく3人でやっていることに自信があります。

――メンバー同士の関係性も、長く活動していくと重要になってきますよね。

黒田:そうですね。喧嘩も大きいのはしませんが、ちっちゃいのはよくします。でも僕らは3人で飲みにいったりするし、普通にプライベートで遊ぶんですよ。誕生日にサファリパークに行ったり(笑)。

イシカワ:飲み会はよくするよな。それから毎日LINEでおはようって(笑)。

――なんだか付き合ってるみたいな(笑)。でもいい関係性なんですね。それでは最後に今後の目標や将来のイメージを教えてください。

北原:まずはこの『奇跡に触れる2つの約束』を買ってほしいです。曲順にもメンバーのメッセージが込められているので、それを分かってもらいたいですね。正直、iTunesなどで1曲だけ買うのも便利だし、自分らもやってしまいますが、アルバムを出すようになってアルバムの意味がようやく分かるようになってきたというか。この曲がどうしてここにあるのかというのが、CDの一番の意味だと思います。

イシカワ:少しずつでもいいんですが、大きなステージでライブをやりたいです。僕ははじめライブハウスに行くの怖かったんですけど、そういうイメージなくライブハウスに来てもらえるようなバンドになりたいですね。

黒田:あとはこのバンドは歌詞が大事だと思っているので、そのスタイルは変えたくないです。それでいて自分が選り好みせずにいろんなものを聴いてきたことをアレンジにも活かしていきたいですね。歌詞をしっかりして、サウンドに遊び心を持たせられるようなバンドになりたいと思います。

(取材=神谷弘一/構成=高木智史)

■リリース情報
『奇跡に触れる2つの約束』
発売:2014年9月24日
価格:¥1,944(税抜)
〈収録曲〉
1.イコール
2.アマノジャク
3.パラレルワード
4.飛行機雲
5.拝啓、日曜日
6.ディスコード
7.そ。
8.発明品

■2ndミニアルバム「奇跡に触れる2つの約束」発売記念 ミニライブ&サイン会
10月12日(日) タワーレコード広島店

■結成2周年記念ワンマンライブ
10月17日(金) 東京 TSUTAYA O-Crest「730-4」
10月21日(火) 大阪 心斎橋JANUS「730±0」

■「奇跡に触れる2つの約束」リリースツアー
10月31日(金) 大阪 梅田Zeela
11月8日(土) 兵庫 神戸VARIT
11月20日(木) 愛知 名古屋APOLLO BASE
11月23日(日) 東京 TSUTAYA O-Crest
11月28日(金) 大阪 あべのROCK TOWN
12月12日(金) 京都 京都MUSE
12月21日(日) 神奈川 横浜BAY JANGLE
12月22日(月) 千葉 千葉LOOK

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