姫乃たま「地下からのアイドル観察記」
テンテンコに姫乃たまが訊く(後編) BiS卒業後、フリーランスの道を選択した理由とは?
「最終的にはシーンを引っ張っていく人になりたい」
――元々、趣味でDJはされていたんですか。
テンテンコ:BiSに入ってから、ほぼ遊びみたいな感じで原宿でDJをやらせてもらったことがあって、それが最初です。それまでやったことなかったんですけど、すごく楽しくて、またやってみようかなって思って、中古で機材を買いました。
――DJの時のテンテンコさんはどんな感じなんですか。
テンテンコ:いまはジャンルを決めずに、イベントに合わせて選曲しているつもりです。あとやっぱりDJやってても歌いたいなっていう気持ちがあって、ガレージバンドで作った音源を持って行って、自分で歌ったりしてます。
――事務所を離れて、フリーランスで活動し始めて三ヶ月経ちましたが、いかがでしょうか!
テンテンコ:いや、もちろん面倒くさいことは山積みなんですけど、全部自分次第なので、やった分は返ってきますから。特に、何かするとダイレクトにレスポンスが返ってくるのが嬉しいですね。面白いことをやれば、面白いって言ってもらえる。でもまだ何も知らずに手探りで活動してるので、バタバタしてます。
――落ち着いてきたら変なメールとか来るようになりますよ(笑)。
テンテンコ:ええっ、怖いですね。いまはファンレターみたいな内容のものが多いですけど……。そういえばこの間、市民まつりからDJのオファーがきました。よくよく調べたらBiS全員集めようとしてるんですよ! 面白いと思うけど……なんで……市民まつりでBiS……!(笑)結局、出ないことになっちゃったんですけどね。
――曲作りもですが、帽子やTシャツなどの制作もされていますよね。ものづくりは以前から行ってたんでしょうか。
テンテンコ:帽子とかを作り始めたのは最近です。BiSに加入している間にファンの人が「脱法ロリ」って書いてある帽子を作ってくれたんですけど、みんなすごいかぶってて、ずるい!って(笑)
――えっ、あれ公式グッズじゃないんですか。すごい流行ってますよね。
テンテンコ:違うんですよー。あれはファンの人が私のことを広めるために作ってくれたんです。私も自分でやりたくなって作り始めました。ものづくりは好きです。あとフリーは物販売らないとやっていけないんで……(笑)。
――DJに曲作りにものづくりに忙しい時期かと思いますが、今後のテンテンコさんはどうなっていくんでしょう。
テンテンコ:とりあえず曲作りを突き詰めていきたいです。最終的にはシーンを引っ張っていく人になりたいですね。昔はキャラクターになりたいって言ってたんです。濃くて、誰にも似てない人。でもいまは私が面白いと思った人をどんどん取り込んで、テンテンコの周りには面白いことがあると思われるようになりたいです。
――ところで、最近はどんな音楽がお好きなんですか。
テンテンコ:えー、すっごく悩むなあ。邦楽だと、同じ札幌出身ってこともあって柴田聡子さんの曲をよく聞いてます。BiSの解散ライブにも来てくれたんですよ。あとDJでいつも泰葉さんの「フライディ・チャイナタウン」を流そうと思うんですけど、BiSの間にやったDJ以来流せてないんですよー。
――流したらいいじゃないですか!(笑)
■姫乃たま
1993年2月12日下北沢生まれの地下アイドル。2009年より都内でのライブ活動を中心に地下アイドル活動を開始、2011年よりライターとしても活動している。他に司会やDJ、イベンターなど活動は多岐にわたる。
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(写真=金子山)