破格の若手バンド、HAPPY登場「結成した時から世界一のバンドになろうと思ってやってる」

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8月6日にアルバム『HELLO』をリリースするHAPPY。

 業界内外で今、注目を集めている若手ロックバンドHAPPY。Ric(Vo. Syn.)が「これまでの自分たちのベストであって、ここから始まっていく作品」と語るアルバム『HELLO』が完成したとのことで、リアルサウンドでは今回、インタビュー取材を行った。彼らはどのように音楽に触れ、バンドを組み、シーンで存在感を示そうとしているのか。その野心あふれるメッセージを感じてほしい。(編集部)

「サイケデリックでアングラな感じの、完全に1969年を生きているバンドでしたね(笑)」(Alec)

――自分は、ここ数年間に出てきた日本バンドの中で、HAPPYはダントツにカッコいいバンドだと思っています。これまでのシングルを追っかけてきて、ライブも見てきましたが、遂にアルバムが完成して、今日こうしてようやく話ができて、すごく嬉しい。

全員:ありがとうございます!

――まず、ファーストアルバムのタイミングだし、リアルサウンドにも初登場ということなので、バンドの成り立ちから訊いていきますね。プロフィールには「幼馴染みだった」とありますが、これは本当に?

Alec:本当です。みんな同じ地元で。京都の北部にある、綾部っていう小さな町。山と田んぼばっかりのメチャクチャ田舎で、遊ぶところもあんまりないから、部活やるか、バンドやるかくらいしかやることがない(笑)。小学校の頃から俺とRicとBobは一緒で、Bobだけ一学年上だったんですけど。で、中学に入ってSyuに出会って。初ライブは中2の時の地元のクリスマスパレードでしたね。

――クリスマスパレード? 洒落た感じの名前ですが……。

Ric:毎年クリスマスに、電飾をつけたトラクターとか軽トラの上に乗って、町中をパレードするっていう地元の催しがあるんですよ。オーディエンスも地元のおじいちゃんとかおばあちゃんとかで(笑)。

Alec:で、俺らバスケ部だったんですけど、バスケ部の活動が忙しくなってバンドは一旦中断したんです。それからしばらくして、BobとSyuで3ピースのバンドをまた始めて。その頃にドアーズにメッチャはまって、それでまたRicにキーボードをやってもらうようになって。そっからどんどんサイケにはまっていって、ヴェルヴェット(・アンダーグラウンド)とか、ピンク・フロイドの1st(アルバム)とか、ザ・フリーク・シーンとか。

――マニアックすぎる(笑)。それがいつ頃?

Alec:高2とか、高3とか。で、その頃に下さん(踊ってばかりの国の下津光史。バンドの名付け親の一人でもある)と仲良くなって、いろいろ新しい音楽のことも教えてもらったりして。当時、2011年だったんですけど、ジャスティスとかゴリラズとかの作品にも影響を受けて、それでようやく1969年じゃなくて2011年のバンドになった感じでしたね(笑)。それまではサイケデリックでアングラな感じの、完全に1969年を生きているバンドでしたね(笑)。

――えっと、Chewくんはどのタイミングで入ったんですか?

Chew:俺は他校のバスケ部だったんですよ。で、最初はバスケの試合会場で出会って、そこから仲良くなって。高校を卒業した後、4人はまだ地元にいたんだけど、俺は大阪で一人暮らしするようになって。その部屋に、神戸や大阪でライブがある時にみんなが泊ったりするようになって。それでいつの間にか俺もバンドに入ってた(笑)。

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