メッシ、J・ロドリゲスなどが続々登場 各国サッカー代表選手たちが出演したPVをピックアップ

JYJ「Only One」

 強豪が次々敗退したヨーロッパ勢の中、気を吐いているドイツ代表が出演しているのが、モロッコ系ドイツ人アーティスト、デュ・マロックの楽曲。彼自身、もともとブンデスリーガでプレーすることを夢見ていたものの、大けががきっかけでラッパーに転身したという経歴を持つ人物で、代表DFジェローム・ボアテングのほかドルトムントのユルゲン・クロップ監督らが友情出演。主にマイノリティの若者や子どもたちに夢を見ることの大切さを伝えるために制作されたということで、サッカー先進国らしい起用と言えよう。

Dú Maroc「One Touch」(feat. Jonesmann)

 最後は絶好調の南米勢から。コロンビア出身の歌姫、シャキーラの最新シングル「ラ・ラ・ラ(Brazil2014)」のPVでは、錚々たるスター選手たちが出演していることで話題を呼んでいる。ざっと名前を挙げてみても、自身のパートナーで、W杯スペイン代表のジェラール・ピケに加え、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ、ブラジルの若きエース、ネイマール、今大会大活躍のコロンビア代表のイケメン、ハメス・ロドリゲスと、なんとも豪華な面々。さらにはピケと自身の1歳の愛息子まで登場させてしまうところは、さすがの一言。本作が第20回FIFAワールドカップの公式コンピレーションに収録されていたり、2010年の南アフリカ大会で公式ソングを手がけたりと何かとサッカーと縁のあるシャキーラ。本作ではラテン系民族の熱い絆が感じられる1曲ともなっている。

Shakira 「La La La (Brazil 2014)」( ft. Carlinhos Brown)

 サッカーファンを公言するアーティストは多数いる一方で、音楽に勇気づけられると語る選手たちも多い。これらのPV出演を例にとっても見ても、これほどまでに音楽との相思相愛の関係にあるスポーツもそうないのではないだろうか。残りわずかとなった4年に1度のサッカーの祭典。たとえ大会が終わっても、スター選手たちの雄姿は、こういった楽曲とともに長く心に残るものとなっていくはずだ。

(文=板橋不死子)

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