FMラジオは「トーク」から「音楽」へ原点回帰? 各局の今春番組改編を分析

 新年度が始まり、ラジオでも新しい番組が続々とスタートしている。今回は在京FM3局(TOKYO FM、J-WAVE、Inter FM)でこの春から始まった新プログラムの中から注目のものをピックアップしてご紹介しよう。

 改編キャッチフレーズに「HEART MOVING STATION」を掲げたTOKYO FM。May J. (KEWPIE HEART OF SUNDAY)や小宮山雄飛・田中美保(McDonald’s HAPPINESS×happiness)、太田エイミー(コスモ ポップス ベスト 10)と、それぞれがTFMを代表する週末番組の新パーソナリティに就任し、番組も華やかにリニューアルを遂げた。またロック、ジャズ&ボーカル、ニューミュージック&歌謡曲まで、ジャンル別に音楽を掘り下げていくプログラム「A・O・R」(毎週月曜~木曜20:00~20:55放送)や全米上陸 50周年を迎えたビートルズについて、毎回さまざまな切り口でその魅力を解説するプログラム「THE BEATLES FOREVER」(毎週土曜9:30~9:50放送)、小林克也が歌詞の意味やミュージシャンの意外なエピソードなど、ユニークな切り口でナビゲートしていく音楽番組「ロック座の怪人」(毎週日曜20:00~20:30)など、音楽好きな中高年向けのラインナップも充実している。

 J-WAVEで4月からスタートした「Music Unlimited TOKYO VAGABOND」(毎週月曜~木曜22:50~23:00放送)はウィークリーテーマに沿って各ナビゲーターが楽曲をセレクトする「音楽の世界を漂うVAGABOND(放浪者)が目的の名曲に辿り着く音楽選曲の旅」をコンセプトにした番組。それぞれの曜日ごとに異なる音楽ジャンルのDJが担当し、月曜日はEXILEのDJ MAKIDAI(ヒップホップ・ダンス)、火曜日はSuperfly(ロック)。水曜日はJUJU(ソウル・R&B)、そして木曜日はユニコーンと各ジャンル第一線のミュージシャンが揃う。彼らが一体どんな曲をセレクトするのか、ラジオならではの聴き応えのある番組だ。

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