“おさがり公演”からの決別宣言? SKE48が劇場公演CDを今になって発売したワケ
SKE48の劇場公演音源が『SKE48劇場公演 スタジオレコーディングCD』と題し、10月9日に一斉リリースされることが決定した。
今回CD化されるのは、これまで未CD化状態だったチームSの1st公演「PARTYが始まるよ」、チームKIIの1st公演「会いたかった」、チームEの1st公演「パジャマドライブ」と2nd公演「逆上がり」の計4タイトル。音源には、元ももいろクローバーの高井つき奈や、その親友の矢神久美など、すでに卒業したメンバーの歌唱パートもそのまま残されており、ファンにとっては感慨深いCDとなりそうだ。
このCDの発売を受けて、ネット上では、「ついに来たか!」「これは全タイトルを買うしかない」「KⅡの会いたかった公演見てSKEにハマったから嬉しい!」と、劇場公演音源のCD化を待望していたファンの声が目立つ一方、「全部、AKB48のおさがり公演だね」「なぜ今のタイミングで?」と、今回のCD発売の意図に疑問符を投げかける声もあった。
おさがり公演とは、SKE48やNMB48などの地方AKB系グループが、AKB48の公演を踏襲したもの。当初の予定では、各グループはおさがり公演から徐々にオリジナル公演へと移行する予定だったのだが、秋元康らの制作陣が多忙なこともあり、オリジナル公演はあまり実現していない。そんな中、なぜSKE48はかつての劇場公演音源を発表することになったのか。SKE48関連の記事を多数執筆する芸能ライターに、その狙いを尋ねてみた。
「SKE48は今年の4月、10人のメンバーが一気に卒業し、初めての組閣(チームシャッフル)が行われるなど、なにかと慌ただしい時期が続いていました。そういった意味で今回の劇場公演音源のCD化は、まずは初心に帰って新たに再出発しようという、新生SKE48の意思表示が込められていると読み取ることができるでしょう」