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『艦これ』が5年も続く大ヒット作になった理由とは? さやわか氏が考察

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 4月23日、『艦隊これくしょん』(以下、艦これ)が2013年のオープンから5周年を迎えた。『艦これ』は第二次世界大戦期、旧日本海軍の艦艇をモチーフにしたゲームで、プレーヤーは“提督”となり、美少女に擬人化した“艦娘(かんむす)”を強化しながら謎の敵・深海棲艦 と戦うという内容だ。

 オンラインゲームだがフレンドとの協力システムはなく、一人で気軽に遊ぶことができ、それだけに情報交換がSNSで活発化し、2013年のリリース時にもっとも多く使われたハッシュタグに「#艦これ」が上がった。また、運営側からも過度な課金は控えるようにと呼びかけられるなど、財布に負担をかけず、長く遊べるゲームとしても親しまれてきた。

 オンラインブラウザゲームは基本的に1〜2年ほどでクローズしてしまうものが多く、5年も続く作品は珍しい。『僕たちとアイドルの時代』(星海社、2015年)や『僕たちのインターネット史』(亜紀書房、2017年、ばるぼらとの共著)などの著書がある、評論家のさやわか氏に『艦これ』が生まれたカルチャー的な背景と、ヒットの理由を聞いた。

「“擬人化ブーム”は80年代にもあり、MS(モビルスーツ)少女など、兵器と女の子を融合させたようなミリタリーものも注目を集めました。しかし、当時はオタク文化の中でもマニアックな分野という印象が強く、大きな広がりは生みませんでした。それが2010年代に入り、『ガールズ&パンツァー』がヒットするなど、萌え系アニメとともに戦闘機や戦車に注目が集まる下地ができていた。東日本大震災の影響もあったかもしれません。カルチャーにおいては、大きな災害が起こると自衛隊に注目が集まり、ミリタリーが流行する、ということが実はあるんです。そのなかで登場したのが『艦これ』でした」

 さやわか氏は「長時間かけてキャラクターとの関係を築く」というゲーム性に注目する。

「リリース当初から特徴的だと言われていたのが、艦娘が“轟沈”すると、復帰させることができず完全にロストしてしまう、というシステムです。同じ艦娘をもう一度ドロップさせることはできるが、それまでの関係はリセットされてしまう。長時間かけて育成し、愛着を持つという状況を非常にうまくゲームにしているんです。こうしたゲームが過去になかったわけではありませんが、『たまごっち』や『ポケモン』など、大量のキャラクターが存在し、そのなかで自分が出会ったものに愛情を注ぐタイプのゲームが、キャラクターコンテンツとして進化したものと言えると思います」

      

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