村上隆、“ラブブの生みの親”カシン・ロンと対談 自身でギャラリーにスカウトも「こんなにビッグになるとは」

 現代美術家の村上隆氏が2025年12月22日、公式YouTubeチャンネルに、中国発の人気キャラクター「ラブブ」の生みの親であるカシン・ロン(Kasing Lung)氏と対談する動画を公開した。

 「世界中で超弩級大ヒット!『Labubu』の生みの親・Kasing Lungさんの世界ツアー展覧会に訪問しました。」と題した動画で村上氏は、ロン氏の代表作「THE MONSTERS」の誕生10周年を記念した巡回展「MONSTERS BY MONSTERS: NOW AND THEN」が2025年12月15日~2026年1月4日までの期間、香港のアジア協会香港センターで開催されるにあたって行われたプレビューイベントに参加するべく現地を訪れた。

 ロン氏は村上氏が率いるアートの総合商社「カイカイキキ」に所属している。村上氏によれば出会いは約7年前。造形メーカー海洋堂が主催する造形・フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル」で、村上氏から声をかけたことで交流が生まれたという。

 村上氏は「カシンさんはただのオタクなので。本当にオタクオタクしていたのが話を聞くと、『真面目なアーティストにもなりたいんだ』と夢を語ってくださったので『我々のギャラリーでやってください』ということで」と、ロン氏がカイカイキキ所属になった経緯を語りつつ、「こんなにビッグになるとは思わなかったので、超びっくりしています。本当に運が良かった(笑)」と微笑んだ。

 その後、村上氏はロン氏と合流。以降は英語で会話が交わされた。ロン氏は7年前に村上氏がコンタクトを取ってきて東京で開かれた個展に招待してくれたと振り返り「本当に驚いたし、うれしかったです」と語った。村上氏が「この数年であなたの名前がどんどん大きくなったことにも驚いています」と話すと、ロン氏は「それはあなたと一緒に仕事ができているから本当に幸運なんです。長くご一緒できて本当にうれしいです」と、リスペクトの気持ちを伝えた。

 「ラブブ」は、「パディントン」シリーズのポール・キング監督のもとで映画化されることが決まっている。ロン氏が映画を作ることは幼少期からの夢だったと言うと、村上氏は「正直うらやましいですね」と、冗談交じりに嫉妬心を打ち明けた。ロン氏は7歳の時に劇場で観た「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」に衝撃を受けて映画監督になることを志し、絵を学んだのも映画の絵コンテを描くためだったという。村上氏は「だから最初に会った時に一番最初に放したのは、挨拶代わりに『隆、エヴァンゲリオンのあのシーン観た?』とか、『ゴジラ』とか。オタク同士の挨拶って感じでしたよね」と懐かしみ、「でも、ただのオタクから世界的なアーティストになりましたね」「改めておめでとうございます」とその成功を称賛した。

 本動画に対し、コメント欄には「ラブブの作者って村上さんの所の所属だっんだ。先見の明がすごい」「天才は天才を知る」「ラブブと村上隆が親和性が高い理由が今回の動画でよくわかりました」などの声が寄せられている。

世界中で超弩級大ヒット!『Labubu』の生みの親・Kasing Lungさんの世界ツアー展覧会に訪問しました。

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