>  > 菅田将暉の幅広い表現力で“とな怪ワールド”へ

菅田将暉が与えてくれる“胸キュン”は、ひと味もふた味も違う 『となりの怪物くん』の温かさ

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 菅田将暉&土屋太鳳W主演の話題作『となりの怪物くん』。スクリーンに映し出された菅田は、まさに怪物・吉田春そのもの。土屋演じる水谷雫に初対面でいきなりタックルしたり、ニワトリを抱えて無邪気に笑ったり……それを違和感なく見せてしまうのだから、やっぱり“役者・菅田将暉”は恐ろしい。

 『となりの怪物くん』は、2008年から2014年まで『月刊デザート』(講談社)で連載され、単行本の累計発行部数は610万部超えという“ろびこ”原作による人気マンガ。監督は『君の膵臓をたべたい』のほか『黒崎くんの言いなりになんてならない』など、少女コミックの映画化にも定評がある月川翔、脚本は『高台家の人々』、ドラマ『FINAL CUT』(関西テレビ・フジテレビ系)などの金子ありさが手掛けた。

 以前、ラジオ『菅田将暉のオールナイトニッポン』に山崎賢人がゲスト出演した際、互いの“実写やりすぎ問題”について当人が言及していたように、菅田は実写作品の常連。一方の土屋も実写作品で数々のヒロイン役を演じており、言うなれば間違いのないキャスティング。だが、驚くのは菅田と土屋が初共演ということ。名実ともに急成長を遂げる2人の役者は、今作でどれほどのシナジーを生み出したのか。

 超がつくほどの問題児・春(菅田将暉)に、欠席中のプリントを届けることになった冷血女子・雫(土屋太鳳)。友達のいない春は「ウチまで来てくれたのは、雫が初めてだ!」と懐いた子犬のように雫に付きまとい、「雫のこと好きかも」と突然の告白。幼い頃から勉強だけを信じてきた雫は、事あるごとにちょっかいを出してくる春を煙たがっていたが、春の温かな人柄に触れることで少しずつ心惹かれていく。

 物語の肝となるのは、やはり“怪物・春”を演じる菅田の演技。菅田は先のラジオで「壁ドンしたことがなくて、ちゃんとしたラブストーリーがしたい」とも話していたが、この『となりの怪物くん』はド直球の少女マンガ。とはいえ春には王子様のようなキラキラ感はなく、笑顔の裏に寂しさを隠した人間らしさ溢れるキャラクター。開始早々訪れる度肝を抜かれた演出にはじまり、飾られた仕草やセリフで観客を刺激するわけではなく、天真爛漫な微笑みから憂いに満ちた表情まで、幅広い表現力で“とな怪ワールド”へと観客を引き込んでいく。一言で言うと、菅田将暉が与えてくれる“胸キュン”は、やはりひと味もふた味も違うものである。

 それほどの魅力が菅田から溢れ出るのは、相手役に土屋の存在があるからこそ。土屋は、他人に期待をして傷つくことを恐れる雫ならではの無愛想な面持ち、春との仲が深まるに連れて、自分でも気づかなかった本心と向き合うことになる雫の心模様を瞳の奥から体現。一本筋の通った女性を演じる彼女の安定感たるやなく、物語とリンクするかのごとくドッシリと構える土屋を軸に、「最後の制服姿となると思う」と宣言している菅田が、最後の高校生活をのびのびと謳歌しているような空気感が絶妙だ。

      

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