シリーズ歴代作品の興収との比較から見る、『007 スペクター』の真価

興行収入から見る『007』の真価
20151212-rank .jpg

 

 今週金曜公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』とのバッティングを避けるためか、期待の新作の公開が続いている。先々週末の5作品に続いて、先週末は『orange オレンジ』『母と暮らせば』『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』の3作品が上位に初登場。中でも好調なのが土屋太鳳&山﨑賢人主演の『orange オレンジ』だ。全国303スクリーンで公開、土日2日間で動員26万1779人、興収3億1177万8900円で堂々初登場1位。この初動の数字は今年20億超えをしたティーン向け実写日本映画『ビリギャル』『ヒロイン失格』『ストロボ・エッジ』を大きく上回るもので、原作の人気に加えて、朝ドラ『まれ』でも夫婦役を演じていた主演2人に集客力があることを証明した。

 今回注目したいのは先々週末の1位から2位に後退した『007 スペクター』の成績。先週末の動員は20万3,256人、興収2億8,197万8,800円。累計動員数は114万410人、累計興収15億2,478万1,800円。大規模な先行上映の数字が上乗せされてはいるが、この時点でちょうど3年前の同時期(12月の頭)に公開された『スカイフォール』の動員を約25万人上回っている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「興行成績一刀両断」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる