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Sly & the Family Stone

(スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン)

スライ&ザ・ファミリー・ストーンと聞いてなにをイメージするか? 「スタンド!」や「アイ・ウォント・テイク・ハイヤー」に代表されるロック・ビートに乗せて連帯/共闘について歌う姿か。それともヒッピーの祝祭ウッドストックでのアジテイターと化した姿か——。
現在も圧倒的な存在感をもって音楽シーンに君臨する彼らのアルバムが、71年作『暴動』である。べトナム戦争末期や公民権運動の挫折という暗い時代を背景にして制作されたこのアルバムは、スラム街の漆黒の闇を思わせるダークなアンビエント感が支配し、内省的な雰囲気が全編を覆っている。またリズム・マシーンを使うことによってファンクの骨格を剥き出しにするという逆転の発想も当時は斬新なものだった。多分このアルバムが存在しなかったらプリンスの傑作『サイン・オブ・ザ・タイムス』も、ディアンジェロの傑作『ヴードゥー』も存在し得なかった——といっても過言ではない。
さらに73年作『フレッシュ』では、『暴動』で開花させた新機軸を外部のミュージシャンを使うことによってさらに推し進め、結果、洗練させた傑作に仕立て上げた。
しかしそれ以降、スライ・ストーンの勢いは成功によるプレッシャー、ドラッグ問題などにより失速。とはいえ、彼らが残してきた音楽がシーンに与えている影響は絶大だ。復活が大いに望まれる。

制作協力:
OKMusic

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