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チャーリー・プース、来日追加公演も即完売! ポップスターに上り詰めた要因を追う

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 11月に単独初来日公演が控えるチャーリー・プースだが、11月19日のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)と11月21日の幕張メッセイベントホールでの本公演が両日とも即日完売。追加で11月22日の東京国際フォーラム ホールA公演が緊急決定したのだが、なんとこちらも即日完売となった。飛ぶ鳥を落とす勢いとは、まさにこのこと。現在の世界的な大ブレイク状態を鑑みるに、次はいつ、どのくらいのキャパの会場で公演することになるのか、ちょっと想像がつかない。落ち着いた会場でじっくり彼のボーカルのよさを味わうことができる、今回は最高にして最後のチャンスとも言えそうだ。

 それにしても凄まじい人気である。ブレイクのきっかけとなったのは『ワイルド・スピード SKY MISSION(原題:Furious7)』のエンディングに使用されたウィズ・カリファ「See You Again (feat. Charlie Puth)」がYouTubeにて36億回超えの視聴回数となる超特大ヒットを記録したことだが、そのシングルの発売が2015年3月。そこから数えて3年ちょっとでポップスターの頂点へと一気に登り詰めた印象がある。その人気の要因を書いてくれというのが、リアルサウンド編集部からの意向なのだがーー。

 まずはなんといってもその美声。「See You Again」もファルセットを混ぜながら切々と思いを歌ったことで聴く者たちを魅了したものだったが、その“切々と”の部分が非常に大きかった。“切々と”とは音や声がしみじみと人の心を打つさまを言うが、スローにおける彼の歌はそういうものだったのだ。2016年1月に発表された初フルアルバム『Nine Track Mind』からの2ndシングル「One Call Away」もまたチャーリーがピアノを弾いて“切々と”歌うバラード曲だった。彼のそこでの歌には何より誠実さがあったわけだが、しかし同時に艶っぽさ、つまりは上品なセクシーさも同居していた。続く3rdシングル「We Don’t Talk Anymore」はセレーナ・ゴメスをフィーチャーした曲で、終わったはずなのに互いに未練がたっぷり残り、その相手のことを頭から追い出せずにいることにモヤモヤし続けるといった内容。MVはリアルにそれを描いたものだったが、この曲もやはりチャーリーの甘さと切なさが溶けあったファルセットが肝だった。実際のセレーナとの熱愛(この頃はまだ完全に認めてはいなかったが)をプロモーションに繋げたあたりもまた効果的で、MVを見ながら身悶えした女性も多かったに違いない。そのようにしてただ誠実で爽やかな好青年というイメージだけでなく、色恋もそこそこ多そうなモテ男の雰囲気をジワジワと匂わせ始めたのが、チャーリーの2016年だったように思う。

 そこから約2年が経ち、今年5月に登場した2ndアルバム『Voicenotes』で、彼の歌はグッと色気を増していた。いや、増していたというか、その歌声の色気、艶っぽさを意図的に前に押し出す方針がとられていた。思えばレトロポップなデビューシングル「Marvin Gaye」などはカレッジボーイの青春の1ページを切り取ったような爽やかさがあったものだが、ああいうタイプの曲は早々と姿を消した。まず2ndアルバムの約1年前に公開されたキックオフシングル「Attention」がディスコベースの粘り気あるミッドテンポ曲で、元カノを取り戻そうと誘惑している内容。L.A.のパーティーシーンから始まるMVにはセクシャルな描写も含まれ、チャーリーのファルセットも“いやらしい”ムードがあったのだ。その「Attention」はソロ名義では初の全米トップ5入りとなり、そうした夜向き路線がばっちり受け入れられるものであることを証明。続く「How Long」も「Attention」から繋がるファンク味ありの曲で、こちらは浮気したことに気づいた彼女から責められる内容だった。こうして夜向きの曲を続けて出しながら1stアルバムにはまだあった優等生的なイメージからの脱却をはかったわけだが、その路線の極めつけはケラーニをフィーチャーした「Done For Me」。Wham!の「Everything She Wants」を想起しないわけにはいかないこの曲のファルセットを駆使したボーカルはセクシュアルな魅力に溢れ、ベッドやバスタブが象徴的に使われるMVもエロティック。こうして彼は浮気と誘惑と恍惚と後悔の様をソフトファンク的なスローリズムに乗せて歌い、しかもその連続性によってひとつの物語のように“読ませる”ことを、2ndアルバム『Voicenotes』でしたわけだ。

      

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