さとり少年団が語るグループとしての成長 「3人とIROTASのみんなで大きいステージに行きたい」

さとり少年団が語るグループの成長

 2017年11月にCDデビューしたEBiDAN所属の3人組グループ・さとり少年団が、約半年ぶり2枚目のシングル『WE/GO』を発表した。表題曲は、プロデューサーに近藤ひさし氏を迎え、力強いバンドサウンドが鳴り響くロックチューン。ボーカル永玖のハスキーボイスと、さとり少年団の代名詞になりつつあるキレキレのダンスがロックサウンドと融合し、新たな境地を切り開いた。カップリングには、すでにライブで披露されている新曲「Stay Alive」「WE ARE SBC 2018」「パラダイムシフト」が形態違いで収められている。今回のインタビューは、「自分たちの決意表明のような曲」だという「WE/GO」を切り口に、今やこの先のさとり少年団について3人に語ってもらった。(鳴田麻未)【※インタビュー最後にプレゼント情報あり】

お客さんを巻き込んでライブをするようになった(颯斗)

ーー取材でお会いするのは前作以来ですが、なんだかものの半年の間にどんどんカッコよくなってますね。

謙信:ホントですか!?(笑)。 めちゃめちゃうれしいです。

永玖:この3月に高校を卒業して、けっこう激動の半年だったので。

ーーこの半年の大きな節目に、3月3日に東京・aube shibuyaで行った初ワンマンライブがありますね。あの日を今振り返ってみていかがですか?

颯斗:まずワンマンライブに向けて、それまで持ち曲数が少なかったので、新曲を4曲増やすことから始まりました。この4曲が、ロックテイストだったりダンサーが初めてコーラスをやったり、今までのさとり少年団と違うもので、パフォーマンスにも幅が出たと思います。この頃からライブに対する意識もちょっと変わりました。今までは自分たちのパフォーマンスを満足いくまでやるって感じだったんですけど、お客さんを巻き込んでライブをするようになって。ファンの皆さん=IROTASと一緒にライブを作り上げることをひとつの目標にして新曲4曲にも取り組みましたね。

颯斗

ーーその新曲4曲って、今回のシングルに収録されている「WE/GO」「Stay Alive」「WE ARE SBC 2018」「パラダイムシフト」ですよね。

永玖:はい。どれも新鮮な楽曲で、自分の歌も今までと全然違うので、最初はどういうふうに歌ったらいいのかなとけっこう格闘しました。でもバンドの皆さんがすごく良いアレンジをしてくれて、僕たちもそれに乗ってバンドの迫力に負けずに、全力でお客さんに響かせるパフォーマンスができたのかなとは思います。

ーー今までと違う歌を求められたというのは、どういうことでしょうか?

永玖:今までは楽曲自体がシンセサイザー主体だったんですけど、今回はバンドサウンド主体だったので、今までとは違う歌い方をしないと聴いてる方もたぶん楽しめないと思って。例えばダンスっぽい曲調だとカッコよく見せることを意識してるんですけど、ロックサウンドの場合は歌詞に込める熱さがないと曲の良さが際立たないと思うので、そういった違いは持たせてますね。

ーー謙信さんは、当日のMCで「練習の中で自分はまだまだだなって落ち込むことも多かった」とも話してましたが。

謙信:そうですね。今回の新曲4曲は、今までのダンスとはちょっとテイストが違ったというか。今までは振りを覚えてカッコよくやればいいだけと思ってたんですけど、歌詞に沿って魅せるとか、タメる部分であったり緩急であったり表情だったり、表現の仕方が難しくて自分はちょっと苦手だなと思ったんです。それに加えてコーラスもあって、いろんな壁にぶち当たって1人で考え込んじゃうこともあって。そうした時に2人に助けてもらいました。颯斗は「振りをこうしたほうがカッコよくなるよ」って言ってくれたり、永玖はコーラスのコツを教えてくれたりして。

ーー3人の絆も深まったと。

謙信:はい。高校生の間は週末しか会えなかったんですよ。最近はほぼ毎日会っていろいろ話し合ってるので、絆がより深まって団結力が高まったかなと思いますね。

颯斗:今までは永玖が山梨、僕が静岡、謙信が東京とバラバラに住んでて。それが毎日のように会うようになって、特に最近は、リリースイベントをして、リハをして、反省会をして、またリリースイベント……みたいな連続が自分たちの成長につながってると思います。

ーー初ワンマンも経て、今考えている課題や伸ばしていきたいところは?

永玖:一番はパフォーマンスなんですけど、MCもこれから伸ばしてかないといけないなと思いますね。

颯斗:MCは難しいですね(笑)。僕の中でMCは、パフォーマンスとパフォーマンスのひと呼吸の間だと思ってたんですけど、ワンマンライブやリリースイベントをやるにつれて、MCで場の流れが決まるなとわかってきて。MCで笑いが取れたり盛り上げて次の曲につなげられたりするとそのライブは成功すると思いますし。MCの大切さに気づきました、最近。

謙信:ボケとかツッコミとか、こうしたらもっと盛り上がってくれるかなとか、そういうことを考えるようになりました。でもすごい奥が深くて難しいです。

ーー今のところ、MCのポジショニングは颯斗さんが回し役ですよね。

颯斗:最近はそんな感じのスタイルです。謙信がわりと自由にボケてくれるんですよ。なのでそこに対して僕はツッコむんですけど、そのツッコミがあまりうまくできない……(笑)。永玖はしゃべると噛んで「かわいい〜」ってなる(笑)。何言っても「かわいい」ってなるんですよ。

謙信:強いですね、天然(笑)。

ーー天然の自覚は……?

永玖:いや、自覚はないです……ないだろ!(笑)

颯斗:それがすごいですよね(笑)。

永玖:いつどこで噛むかわかんないから。

颯斗:噛むの前提でいないでよ(笑)。

ーーあはは(笑)。1人ひとりのキャラも色濃くなってるようですね。

謙信:そうですね。まだまだ、これから変わっていくかもしれませんけどね。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる