乃木坂46 堀未央奈、“2期生の躍進”を語る「頼りない人間だけど、私なりにみんなを支えたい」

乃木坂46 堀未央奈“2期生の躍進”を語る

「3期生に対しては厳しさを履き違えちゃいけない」

ーーもうひとつ、この1年での大きな変化として、2期生の躍進があると思うんです。例えば選抜メンバーにも堀さん以外に北野さん、新内(眞衣)さんはここ数作安定して入っているし、「インフルエンサー」(今年3月発売の17thシングル)では、そこに寺田(蘭世)さんも加わりました。

堀:アンダーも(渡辺)みり愛がセンターで、れなち(山崎怜奈)と(鈴木)絢音と合わせて2期生3人がフロントですからね。やっぱり同じ2期生の活躍は自分のことのように嬉しいですし、自分のこと以上に嬉しい。私は頼りない人間なんですけど、私なりにみんなを支えたいというか。頼りなくてもそばにいてくれたらいつか頼りになる人、いるじゃないですか。私はそういう人になれたらいいなと思っているんです。本当は今までも2期生みんなでガッと、先輩を追い越すくらいの勢いでいきたかったんですけど、それは難しくて。現実はなかなか思うようにいかないなと思いました。

ーー1期生は何もないところから始まった人たちだし、それもあってか皆さん強い個性の持ち主ですもんね。

堀:本当に強いですけど、それに負けないくらい2期生も個性が強いし、真面目で純粋な子が多いので、全然負けてないと思います。1期生と2期生が逆の立場だったとしても、絶対負けずに頑張っていけるくらいやる気のあるメンバーが揃っているので。みんな違っていて面白いんだけど、そこから集合体になったときにちゃんと乃木坂46の雰囲気を出すので、本当にみんなすごいんですよ。

ーー確かにそのとおりですね。で、今はそこに3期生が加わりましたが、初めての後輩はいかがですか?

堀:もちろん危機感は持ってますけど、2期生はずっと先輩の中でいろんな仕事をしてきたから、3期生の気持ちがわかるというか、一番寄り添ってあげられるんじゃないかなと思うんです。表立って仲良くしたり可愛がってあげるのは簡単ですけど、やっぱり裏でちゃんと支えてあげるのが先輩だと思うので。気持ちをちゃんと汲み取って手を貸してあげたいし、この先の乃木坂46を作っていく存在だと思うので、本当の妹のように大事にしたいなと。

ーー厳しくするところは厳しくして。

堀:はい。でも厳しさを履き違えちゃいけないので、自分たちの経験をもとにやっていきたいと思います。

「『ワタボコリ』でようやく2期生に任せてもらえた気がした」

ーー5月24日には乃木坂46の3rdアルバム『生まれてから初めて見る夢』が発売。現在まで好セールスを記録しています。本作は齋藤飛鳥さんの初センター曲「裸足でSummer」から3期生初のオリジナル曲「三番目の風」まで、グループ史上最大の転換期をまとめた作品集かなという気がしていて。堀さんはこのアルバムから、どういう印象を受けますか?

堀:やっぱりジャケットが、今までと全然違いますよね。メンバーの人数が多いっていう(笑)。それに、収録されてる楽曲も特典映像も盛りだくさんだなっていうイメージですね。

ーー特典映像もこの1年を振り返るような内容が多いですし、そういったところでも変化を感じますよね。それにリード曲も、過去の「僕がいる場所」や「きっかけ」といった乃木坂の王道路線とは異なり、「スカイダイビング」という爽快感の強い夏曲ですし。

堀:そうなんです。「スカイダビング」はすごく好きな曲で。振り付けも衣装も独特で可愛らしいし、すごく新鮮なんですよ。

ーーそんなに気に入っているんですね。この他にも堀さんは、北野さんと寺田さんと一緒に歌う新曲「ワタボコリ」にも参加。こうやって2期生だけで歌うユニットって今までなかったですよね?

堀:初めてです。たぶん2期生が3人並んで歌うっていう絵は珍しいと思いますよ。でも嬉しいですね、ようやく2期生に任せてもらえた気がして。

ーー曲調も他の乃木坂46の曲と比べるとすごくシンプルです。

堀:路上とかで、ギターを弾きながら歌ってそうなイメージ。歌詞も素直に心の中を綿ぼこりに置き換えて表現されているけど、そこまで遠回しじゃないというか。限界がきて、気持ちを吐き出してるイメージがあるので、聴いている人にそういう思いが届いたらいいなと思いながら歌ってます。でも今回は、いろいろと新しい挑戦も多いので、いろんな乃木坂が見せられて面白いんじゃないかな。

ーー特にアルバムでは、シングル表題曲とは違った側面を見せられる絶好の機会。曲調のみならずユニットの組み合わせ含め、どんどん新しいことに挑戦できるんじゃないでしょうか。

堀:そうですね。きっと、夏の全国ツアーでもアルバム曲を披露する機会があると思うし、これを見逃すとしばらくライブで聴けないような曲もあるんじゃないかな。やっぱりアルバムを聴いてライブの予習をするのって、すごく大事だと思うんです。あ、これはセールスアピールじゃなくて、いちアドバイスとしてですよ(笑)。

ーーはい(笑)。

堀:ライブに行って「この曲知らない」ってなると、悔しいじゃないですか。私も好きなアーティストのライブへ行って、そこで全曲知ってるとやっぱり楽しい状態がずっと途切れませんし。きっと盛り上がる曲なら、予習していってライブでイントロを聴いた瞬間に「きたーっ!」って盛り上がれると思いますよ。でも、もし知らない曲があっても、ライブをきっかけに知って、そこから好きになってもらえたらもっと嬉しいですね。

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