女性ラッパーたちの勝負の行方は? HIPHOPの未来照らした『CINDERELLA MCBATTLE』を観た

CINDERELLA MCBATTLE第2回レポート

MARIA(SIMI LAB)

 そしてSIMI LABのMARIAが登場する。MCバトルとは無縁な彼女だが、昨今のフィメールラップシーンにおいて重要な役割を果たしてきた。SIMI LABの紅一点メンバーとして、そしてソロMCとしてHIPHOPシーンにヒット曲を多数ドロップしており、今のフィメールラップ市場が切り開かれるきっかけを作ってきた。そんなMARIAも「SPASA」や「Helpless Hoe」など代表曲を熱唱。客演として参加したDJ SOULJAH「aaight」もソロ仕様に編成され、ファンを大いに喜ばせた。

 ライブを終えたMARIAは語った。「こんなにフィメールラッパーが登場したんだ。HIPHOPの未来は明るいよ。100年、いや、100年以上続けようよ」

 最後は女性だけによるマイクリレーが始まる。今回の出場者はもちろん、観客として来ていた女性も参加できるこのマイクリレー。涙を流した敗退者もこの時ばかりは笑顔でフリースタイルをかます。

 女性のための女性によるMCバトル、それがCINDERELLA MCBATTLE。そこからはとてつもないエネルギーと男性MCには醸しだせない華やかさを感じた。その盛り上がりはMARIAの言うように「HIPHOPの未来は明るい」と思わせてくれる程だ。この熱いバトルを次回はぜひ会場で見てもらいたい。

前回大会DVDはこちら

■鼎
日々HIPHOPの現場に乗り込んでるゲイライター。
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