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アニソンとJ-POPの境界線はより曖昧に 『関ジャム』最新回に見た構成とキャスティングの妙

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ASIAN KUNG-FU GENERATION
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 “アニソン”というジャンルがここ十数年で成し遂げてきた革新は、誰の手によってどのように起こったのか。それらがさらにJ-POPと接続し、ポピュラーなものとしての可能性をどこまで拡張しようとしているのか。5月7日に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の特集「よく知らない方も苦手な方も聴けばきっとハマる!実はスゴいアニソンの世界特集!」は、余計なフィルターを通さずにアニソンという特異ジャンルの音楽的な凄さを知らしめ、アニソンに関わってきたクリエイターすべてが“報われた”と言えるような回だった。

 この日ゲストとして登場したのは、代表作が多すぎて抜粋するのも難しいくらい、アニソン界で数多くのヒットを叩き出している音楽プロデューサー神前暁氏、LiSAや花澤香菜、『物語』シリーズなどの音楽プロデュースを手がける山内真治氏、音楽評論家・プロデューサーとして幅広く活躍する冨田明宏氏。

 これまでアニソンが音楽番組で紹介される際には、ヒットしたアニメ作品を主軸に解説。それに付随する音楽として楽曲がオンエアされ、歌唱者が少しだけ楽曲や作品について語り、周りのJ-POP系アーティストがそれを苦笑いしながら見守る、というケースが多く見られてきた。音楽を取り上げるにあたって一般的な「大きな文脈のなかでこの楽曲はどの系譜か」という位置付けはアニメ専門番組ですら行なうことが少ないにもかかわらず、この回では序盤から分析パートへ突入。山内氏がアニメ音楽を「アニメタイアップソング」「アニメソング」「劇伴」と分類し、さらに「アニメソング」内でアニソンシンガー・声優アーティスト・キャラソンを振り分けた時点で、これまですべてを十把一絡げにされてきた多くのアニソンファンが感嘆の声を上げただろう。

 そしてアニメタイアップ曲をネガティブに語らず、「リライト」(ASIAN KUNG-FU GENERATION)と『鋼の錬金術師』(TBS系)の成功例も提示しながら「いかにアーティストとしての世界観を崩さずに、アニメの世界を表現できるか」というアニメタイアップ曲の真髄を一言で表現した山内氏、70年代からの系譜をしっかりと解説して”アニソン原理主義者”への目配せも忘れない冨田氏の分析はお見事だった。

 その後の「アニソン」を紹介するパートでは、武道館アーティストが多数輩出されている例を挙げ、視聴者にわかりやすく説明。ここでは『ラブライブ!』のヒット要因を分析し、自身の活動ともリンクさせて説得力をもたせ「『ラブライブ!』はアイドルの教科書」と言い放った宮田俊哉(Kis-My-Ft2)のプレゼンテーション力、カラオケで「もってけ!セーラーふく」(『らき☆すた』)を歌ったり、『ポポロクロイス物語』でガミガミ魔王のキャラソン(「The 男のロマン」)を担当するなど、アニソンとの関わりもある古田新太が活躍するなど、アニソンに関しては門外漢のMC・関ジャニ∞(=視聴者)に代わって、レギュラー・ゲスト陣が橋渡しになっていたこともキャスティングの妙を感じさせた。

      

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