乃木坂46 橋本奈々未が“御三家”で叶えた夢は? 『Merry Xmas Show』新企画を振り返る

乃木坂、個の力発揮『Merry Xmas Show』評

 乃木坂46が、12月6日から9日にわたり日本武道館にて『Merry Xmas Show 2016』を開催した。

 グループが『Merry Xmas Show』を開催するのは今年で4回目。初の単独武道館公演であり、堀未央奈をセンターに据えたシングル『バレッタ』をリリースした直後に行ったのは2013年のこと。有明コロシアムで開催された2014年の公演では、1stアルバム『透明な色』の収録曲発表も兼ねており、この年よりアンダーメンバーのみでの公演も行うようになった。会場を武道館に戻し、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への初出場直前に開催された2015年は、乃木坂46が次のステップへと足を踏み入れるグループの現在の形を提示したライブとなった。

 初の選抜単独公演とアンダー公演が交互に開催された今年。筆者は、6日と8日の選抜単独公演に足を運んだが、今回の公演について特筆すべきは新企画「1人1曲プロデュース」だろう。各メンバー自身が選曲、衣装を含め演出までもプロデュースしたこの企画は、乃木坂46がグループとして勢いを増していく中で、メンバー1人1人が個人としても活躍できるということを証明して見せたものでもあった。

 生田絵梨花はガットギター、フルート演奏者を引き連れ、「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」を伸びやかな歌声にのせアコースティックアレンジで披露。伊藤万理華は「不等号」の前奏にて華麗な舞踏でファンを魅了し、白石麻衣は松村沙友理率いる“さゆりんご軍団”の楽曲「白米様」を自身の名前に因み「白麻衣様」として一夜限定での“まいやん軍団”を結成し、松村との仲の良さを明確にした。一方の松村は、自信のない自分を変えるためギターの弾き語りに挑戦。<強く生きることが君の仕事なんだ>と歌詞にある「無口なライオン」を見事歌いきり、会場は大きな感動に包まれた。

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