ベッド・イン、バブル文化と音楽への情熱を語る「“素敵なサムシング”をどんどん取り入れて…」

ベッド・イン、バブル文化と音楽への情熱を語る

「ふたりでカキコキするのは実はヴァージンだったんです」(中尊寺まい)

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ーーおふたりで完全に合っていて、サンプリングしているみたいですね……。そのパートタイムラバーズは、「Summer Dream」「SEXY HERO」の2曲で編曲もしています。バンド感が全開ですが、onetrapさんと共同で編曲しているわけですね。

かおり:原曲はパートタイムラバーズで形にしつつも、自分たちだけのマンパワーとチンパワーだけだと、どうしてもサウンドが激しめなロックに寄り過ぎてしまう傾向があって……なので、歌謡曲として聴けるロックに仕上がるようonetrapさんにアレンジの部分でも協力していただいたんです。

ちゃんまい:おギグではゴリゴリのロックチューンでもいいとは思っているんですけど、音源ならではという部分も作れたらいいな、と。

かおり:メロディやリフとか核になる部分はほぼ原曲のままなんですが、サウンド面をCD向けにチューニングしてもらった感じですね。Gスポットを探ってもらうみたいに……▽

ーーメロディーの開放感が素晴らしい「Summer Dream」では、作曲にかおりさんが参加していますが、オメガトライブ感もありますね。

かおり:ああん▽ オメ〇トライブと言ってもらえるなんて、マン激です~! この曲は渡辺美里さんが西武ドームで歌っているようなイメージで作ったのですが、実はメロディが難産で……。おひとり様で夜な夜なオケカラにこもっては試行錯誤しました。その時に自然とサビの部分で上のお口からポロリしたのが「Summer Dream」というワードで。まったく意識せずデモから歌ってたんですが、このワードが曲調にもチリバツにハマってたので、そのまま使うことに……▽ 歌詞はまいとかおり、初めての共同作業なんだよね▽

ちゃんまい:海辺での心情を、渋谷の深夜のマイアミガーデンで2人でカキいてコキました! 一応、イタ飯屋CHU~ことで▽(笑)。

ーーパートタイムラバーズの舐める派JAPANさんが、「Summer Dream」「SEXY HERO」「白黒つかない」と3曲の作曲に関わっていて大活躍ですね。

かおり:JAPANはすごく“マル痴”でテクニシャンな男なの……▽

ちゃんまい:んもう、ウチらのベンリ君なんですぅ▽

かおり:彼はわたしのバンド仲間で、メンバーになるまではメタラーのイメージが強かったんですけど、こんなに多彩なジャンルの曲を作れる逸材だったとは、ぶっとびぃ~! でしたね。下半身と一緒で、のびしろあるぅ~▽

ーーところで、舐める派JAPANさんのお名前は本当に秀逸なネーミングだと思います。

かおり:実は、パートタイムラバーズの名前は、ウチらがメンバーのルックスからそれぞれの性癖を勝手にチンキングして、命名してルンです(笑)。(他のメンバーの名前は、ポリネシアン・キヨII世、アダムタッチ高橋、スローセックス石島)

ちゃんまい:JAPANだけは早い段階で「俺は舐める派ですね!」と自らレッドゾーンに躍り出たので、その勇気を買って名づけました▽

ーー全曲をおふたりで作詞していますが、ひとりで作詞している楽曲もあれば、おふたりで作詞している楽曲もあります。作詞の分担はどう決めているのでしょうか?

かおり:くじ引きや“あきすとぜねこ”よろしく占いで決めたわけでもなく……なんとな~く、その場その場で話し合いながら決めた感じですね。これは私が書こうかなとか、これは2人で書いたほうが面白いものが出来そう、とか。

ちゃんまい:そういえば、ふたりでカキコキするのは実はヴァージンだったんです! お互いでネタを出してるときにが楽しすぎて……床を叩いて爆笑しながら書きましたね(笑)。

かおり:いや~ほんと、バナナの涙流すくらい、朝までゲラゲラ笑って作ったよね!(笑) ロンモチで真剣にカキコキしましたけど、遊び心も込めて「ちょっとクサ過ぎない!?」って表現をこれでもか! と、特攻(ぶっこみ)したつもりです▽

ちゃんまい:でも、単純に刺激的でしたね。お互い自分にないものが出てくる感じが。もしかしたら、クサすぎるのかも知れないですけど、自分が小さい頃にオケカラで背伸びして歌ったような“夜の曲”って、今は少ない気がするんですよね。正直いうと、自分たちで歌いたい曲がないな、と。

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中尊寺まい

かおり:アラサー世代が歌いたくなるような曲がね。それこそ自分の同世代の子たちが今オケカラでナニを歌うかっていうと、最近の曲じゃなくて昔の曲を歌う人が多いんですよね……。そんななか、ベッド・インの歌詞は心情の部分は自分たちのリアルな恋愛体験を赤裸々に書いてるので「わかる、わかるよォ~!」ってタ~ウ~できる曲になってるんじゃないかなって……!
逆にガラスの十代にとっては、ちょっぴりドキドキする性の目覚めになるような曲でありたい、と思っていて……▽たとえば「GOLDの快感」はサビの「シビれるわ快感、貫いて奥まで」みたいに、どこか性的なオイニ―を彷彿とさせるワードを意識的に挿入してたりするんです▽

まい:よくワカンナイけど、なんか……イミシ~ン/////みたいな▽

ーーアルバムを振り返ると、1曲目の「GOLDの快感」からバブル感とバンド感が混ざっていますね。

かおり・ちゃんまい:はぁん、サンクスモニカ〜▽

ーーしみますね……。あと、言いながら胸の谷間をアピールしなくていいです! 「GOLDの快感」でちゃんまいさんはギターは弾かれているんですか?

ちゃんまい:はい、ロンモチで今回もターギー(ギター)とハメハメ、そして、チョメチョメしてまぁ~す▽ メディアでも最近はやっと音楽を主軸にしていることを少しずつですが、わかっていただけるようになってきて有り難いなぁと。それまでは「面白素人の姉ちゃん」て感じでTVでも唄ったり演奏させてもらう事ってなかったんです。やっぱりバンドで演奏しているときが一番ラ・ムーばりのロック精神を魅せつけられる部分だと思っているので、今回のPVでもバンド・シーンを多く挿れさせてもらいました。私は決してテクニシャンなギタリストではないですけど“ロック姐ちゃん”の魂は誰にも負けないように、そこだけは自信をもってイキたいなと思っています。あと、竿の扱いには慣れてるんで、そこも……なんつて▽

ーー音楽の話から華麗にスライドさせましたね……。「GOLDの快感」では、かおりさんのボーカルのパワフルさにも拍車がかかっている感があります。

かおり・ちゃんまい:あーん……▽

かおり こんなに褒められちゃって、今晩抱かれちゃうのカナ……?▽ この曲はアルバム「RICH」のリード曲でもあり、楽曲も歌詞もアルバムを通じたテーマやメッセージをぎゅっと詰め込んだ1曲にしたいと思っていて。生きづらい世の中だけど、タカビーに自分らしく生きていこうと戦うナオンの歌にしたかったんです。なので、熱っぽく“攻め”の姿勢で歌いました。だからか、ついつい太くなっちゃったかもしれないです、声が……///奥のほうまで響いちゃいました……?▽

ーーどこの奥ですか……。

ちゃんまい やだ、今ので下のくちびるから媚薬でちゃった……▽ あとは、なによりもボーカルが埋もれないことを意識しました。特にかおりさんの歌い方の癖は消さないように。オケカラでみんなにモノマネしてもらいたいですね▽

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