乃木坂46新センター齋藤飛鳥、自身の成長を控えめに語る 「挑戦したことすべてに興味が出てきた」

乃木坂46齋藤飛鳥、成長を控えめに語る

 乃木坂46にとって通算15作目のシングル『裸足でSummer』が7月27日にリリースされる。今作でセンターを務めるのは、現選抜メンバーの中で唯一の現役高校生・齋藤飛鳥。フレッシュなセンターとともに新たな一歩を踏み出した乃木坂46は、音楽的に新たな挑戦が感じられるシングルを完成させた。今回はその新センター齋藤飛鳥に、センターというポジションに対する自身の考えや新曲の聴きどころ、そして自身の成長などについて本音を語ってもらうことに。ところどころで弱気な発言が飛び出すものの、その中にはセンターを全うしようとする強い意思も見え隠れし、彼女の大きな成長を改めて実感するインタビューとなった。(西廣智一)

「過去のセンター経験者はみんな自分をちゃんと持ってる」

──15thシングル選抜発表から1カ月ちょっと(※インタビュー時)経ちましたが、「センター」というポジションには慣れましたか?

齋藤飛鳥(以下、齋藤):慣れたのかなぁ……だいぶ気持ちは落ち着きました。

──選抜発表前の5月上旬、『別冊カドカワ 総力特集 乃木坂46 vol.2』で齋藤さんにインタビューしたとき、「センターになりたいか?」という問いに対して「私がセンターになると万人受けしないと思う」とネガティブな発言をしていましたよね。

齋藤:そうでしたね(笑)。

──で、6月初旬にオンエアされた『乃木坂工事中』での選抜発表時も、齋藤さんは涙を流しながら「私のせいで売れなくなっちゃう」とネガティブモードだったんで心配していたんです。でもそのあとに更新したブログ(http://blog.nogizaka46.com/asuka.saito/?d=20160614)ではすごく前向きなことを書いていたので、腹を括ったんだなと思いまして。

齋藤:ふふふ(笑)。そうですね、確かに選抜発表されたときは本当にネガティブな感情ばかりが湧いてきて、正直楽しみとは思えなかったんです。でも後々よく考えたらそういうマイナスな発言するのもよくないし、もう決まったことなんだからやるしかないなと気持ちを切り替えて、今は頑張ってるところです。

──すごくいいと思いますよ。実際YouTubeで公開された「裸足でSummer」のMVも観ましたし、先日『乃木坂工事中』の収録にお邪魔した際に歌収録の様子も拝見しましたが、齋藤さんがセンターに立って歌い踊っている姿を見ると以前よりオーラが強くなったなと思いました。

齋藤:オーラなんて出てないですよ。気のせいですって(笑)。

──いえいえ、そんなことないです。改めてセンターに選ばれるべき人だと思いました。アンダー時代もセンターを務めたことはありましたが、選抜のセンターというのはまたそれとは異なりますよね。これまで生駒里奈さん、白石麻衣さん、堀未央奈さん、西野七瀬さん、生田絵梨花さん、そして卒業した深川麻衣さんが選抜でセンターを経験してきましたが、齋藤さんが考える「乃木坂46のセンター」ってどういうものだと思いますか?

齋藤:うーん、なんだろう? 過去にセンターを経験したメンバーに一貫して言えるのは、みんな自分をちゃんと持ってるというか、あんまり人に流されるタイプではないなと思うんです。

──なるほど。そういうメンバーがセンターを経験したことで成長したり変わったりしていく姿を、齋藤さんは近くで見ていたわけですよね。

齋藤:はい。例えばセンターの期間を終えて別のポジションに移ってから「変わったな」と思った子もいたし、センターをやってる間に変わっていく子もいました。そういう姿をみると、自分も何か変化が生まれるのかなあ……と思ったり。でも私がどう変わるかは、あまり想像ができなくて。そういう子たちって周りから見ていて面白いんですよ、ガラッと変わるから。誰が見てもわかるぐらいに変わるので、「ああ、アイドルってこういうことなんだ」と面白がっていたんですけど、私にその役目を果たせるのかはちょっとわからないですね(笑)。

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「真ん中に立つ人の空気感でライブの雰囲気も変わる」

──それはおいおい結果として表れると思いますよ。でも先ほど言った「過去の選抜メンバーはみんな自分をちゃんと持っている」というところは齋藤さんも同じで、確固たる自分というものを持ってるのではないかと。

齋藤:持ってますかねえ?

──特にこの1年ぐらいでだいぶ確立されてきていると思いますよ? そんななか、最近は「次世代メンバー」として周りから注目される機会も増えています。

齋藤:いやいやいや(笑)。

──「次世代」と呼ばれることには抵抗がある?

齋藤:最初はちょっと抵抗があったけど、今は逆にそう言ってもらえることはありがたいことなのかなと思うようになりました。

──でも2016年に入ってから、グループとして少しずつ新しい方向に舵を切り始めたと思うんです。そういういいタイミングに次世代メンバーと言われる齋藤さんがセンターに立つことは大きな意味があるんじゃないかと。

齋藤:どうなんでしょう。正直、まだそこまでの自信はないですね。(インタビュー時点では)楽曲パフォーマンスはMVと番組収録ぐらいで、ファンの人のリアクションもわからないですし。

──そういう意味ではお客さんに観てもらうことで、また意識も少しずつ変わってくるのかもしれませんね?

齋藤:たぶんそうだと思います。

──『真夏の全国ツアー2016』も7月22日から本格的にスタートしますし。そういう意味では、この1、2カ月はとても重要な期間になりそうですね。

齋藤:そうですね。センターとして迎える全国ツアーは初めてですから、私の中でも今、ツアーはかなり大きくて。私、今まで夏があまり好きじゃなかったんですよ。毎年のツアーはもちろん楽しいんですけど。特に今回はこの新曲を背負っていくわけだから、みんなを引っ張ろうとまでは言えないけど、ちゃんとやらなきゃなと思ってます。真ん中に立つ人の空気感でライブの雰囲気もだいぶ変わると思いますし。

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