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ななみが明かす、“変化”を求め続ける理由「私は落ち着きたくないーー音楽に関しては」

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 アーティストとして、劇的な変化を遂げようとしている。ななみの2枚目のフルアルバム『Light in the Darkness』は、そんな現在形がビビッドに刻み込まれた意欲作となって姿を現した。

 まず今のななみにおける大きな話題はTVアニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』のエンディングテーマ「Next 2 U -eUC-」を歌っていること。かねてから敬愛する澤野弘之が同作のサウンドトラックを担当しているのがきっかけでこの大役を担うことになったのだが、そこには<naNami>名義でひとりのボーカリストとして参加し、堂々とした歌声を響かせているのだ。今度のアルバムにはこの「Next 2 U」の英語詞バージョン(かつてAimerが歌ったもの)を収録し、壮大なアレンジで歌っているのがひとつのポイントになっている。

 そしてアルバム全体としては刺激的なサウンドと言葉が飛び交う、これまでの<愛を求めるシンガー・ソングライター=ななみ>の像を更新するものだ。まるでボカロのような曲の次にはEDM的な音が走り、その一方ではギター・ロックや、ななみらしいアコースティックなバラードもある。しかしそうしたサウンド面でのバリエーションがありながら、作品としてのアルバムにひとつの筋が通っているように感じるのは<光と闇>というイメージと、そこでの愛というテーマ性が遵守されているからだろう。そこで描かれている感情も、ひと筋縄ではいかない。力作である。

 ひさしぶりに対面した彼女は、作品性のみならずインタビューで話す内容も、それに顔つきやたたずまいも非常に引き締まっており、アーティストとして研ぎ澄まされつつあることを感じた。ななみの大変革の始まり。『Light in the Darkness』はその第一歩と言えるのではないだろうか。(青木優)

「私の曲みたいに歌えるようにしたかった」

ーーまず、ななみさんは今、『ガンダム』の曲を歌っていますね。

ななみ:そうですね、うれしいです。私、もともと10代の頃から澤野弘之さんの音楽がずっと好きで、いつか澤野さんの楽曲を歌いたいなと夢見てたんですよ。デビューした時も周りのスタッフに「いつかお仕事してみたい」と言ってたり、ツイッターでもとことん澤野さんのことに触れたり、自分のラジオ番組でも澤野さんの曲を流しまくったりしてましたし。

ーーそうですよね。澤野さんのことを知ったきっかけは何だったんですか?

ななみ:アニメの『進撃の巨人』のサウンドトラックで知って、そこから過去の作品も全部聴いて、すごく好きになりました。澤野さんは、巨人が襲ってくるとか、バンパイアに食べられるとか、そういう現実離れした、ファンタジーが混じったアニメの音楽を書かれることが多いので、よく妄想しながら聴いてました(笑)。なおかつ、ボーカルのメロディがちゃんとあるので覚えやすいし、歌えるので、そこがすごく好きですね。大分にいる時から澤野さんのライブを東京まで見に行ったりするぐらい、大好きで。それで今回ボーカルを募集してるという話を聞いて、手を挙げさせていただいて、ガンダムのエンディングを歌わせていただくことになりました。ガンダムはもちろん知ってるし、私でいいのかな?という気持ちもありながら、頑張って歌わせてもらいました。

ーーということは、それまでは面識もなかったんですね。

ななみ:なかったですね。ただ、私が澤野さんの音に近づけたくて、澤野さんのライブで演奏されているドラムとかギターの方をレコーディングで起用させていただいたりはしています。で、さりげなく「こういう子がいるんだよ」って澤野さんに伝えてもらったりして(笑)。そしたら何を間違ったのか、元ヤンってことが伝わってたみたいで、それで澤野さんに初めてお会いしたレコーディングの時に「僕のトークバックにイライラして、手を出さないでくださいね」って言われました(笑)。でも澤野さんはすごく面白くておしゃべりな方なので、緊張してたけど、おかげで場がなごんで。いい人だなと思いました。

ーーそうですか。で、このガンダムの曲のレコーディングには、純粋にボーカリストとして臨んだわけですね?

ななみ:そうです。だからレコーディングで初めてほかの人の歌を歌ったんですけど、それが澤野さんの曲だったのは、すごくうれしいですね。「Next 2 U」には英詞があるんですが、人生で一番うまく歌えた日だったので、良かったです(笑)。澤野さんの曲をレコーディングすることを想像しながら、妄想しながら練習してたので……それが現実になって。でも、あまり覚えてないですね。トークバックで澤野さんの声が返ってくるだけで、うれしくてうれしくて(笑)。

ーーボーカルについてはどう言われました?

ななみ:「カッコいい」って言ってくれました。「ロックだね」って。で、「声も低いので、僕が書いた歌詞が意味があるように聴こえてくるから、うれしい」って。私も「ここは、澤野さんのあの曲のあの部分みたいな感じで歌うんですね」と話したら、「ほんとに僕の曲が好きなんだね」って言ってくださって、すごくうれしかったですね(笑)。

ーーそうですか(笑)。で、このアルバムに収録されているのは、また別のバージョンなんですね。

ななみ:はい、アルバム・バージョンです。澤野さんのほうは一番が日本語詞なんですけど、こっちは全部英詞です。で、アレンジも一からしているので、まったく別物というか、いろんな楽しみ方ができるようにしています。私、この曲が大好きだから、リアレンジをしてアルバムに入れたかったんですよ。私の曲みたいに歌えるようにしたかったというか、私らしさが入ってたほうが私のファンは喜んでくれるかなというのもあったし。

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