KAT-TUN亀梨、男性ファン増加の背景ーー野球から演劇まで、ストイックな姿勢に迫る
この夏、KAT-TUNの亀梨和也が大活躍だ。まず注目したいのは、演劇界の重鎮である蜷川幸雄演出の舞台『青い種子は太陽のなかにある』の主演に挑戦すること。寺山修司による幻の音楽劇と呼ばれており、音楽プロデューサーの松任谷正隆が楽曲を全編書き下ろすという意欲作だ。8月10日からの公演に向けて、今まさに絶賛稽古中とのこと。
亀梨がパーソナリティーをつとめるラジオ『KAT-TUN 亀梨和也のHANG OUT』では、松任谷から「稽古で、もう1回やろうとなると違うアプローチをしてくれる」と、舞台稽古の裏側のエピソードが語られ、楽曲も亀梨の歌声や世界観を加味して作り変えるなど、ひとりの俳優として大きな期待が寄せられていることが十分に伝わってくる。
そんな同ラジオには、多くのリスナーからメールが寄せられており、とくに最近目立ち始めているのが男性ファンの多さである。亀梨と同世代はもちろんのこと、それ以上の年齢層にも広がりが見られるのだ。その人気の高まりは、大正製薬から発売されたエナジードリンク『RAIZIN(ライジン)』のCMキャラクターに起用されたことにもつながっているように思う。精力的に活躍の場を広げている亀梨が、同性から見ても「カッコいい」と言われる大人の男になった証といえるだろう。
男性からの支持を集める大きなきっかけとなったのは、亀梨の野球方面での活躍だろう。『Going! Sports&News』にてベースボールスペシャルサポーターとして2010年に就任して以来、亀梨はジャニーズアイドルという顔に加えて、スポーツキャスターという新しいポジションを確立した。
亀梨自身、小1から野球を始め、小6の夏には日本代表として世界大会を経験。さらに、名門のリトルシニアにも入団したという実力の持ち主。事務所に入所後も、ジャニーズ野球大会でピッチャーとして活躍するなど、芸能界屈指の野球好きとして知られている。だからこそ、野球ファンにとっても納得できるインタビューを展開できるのだ。
体を張ったリポートも好評だ。1日用具係としてキャンプに密着し、守備練習のサポートやボール磨き、さらに選手のユニフォームのクリーニング出しまで手がけたことも。一方で、見事なホームランを披露したり、現役ピッチャーからの豪速変化球を捕球するなど、今もなお野球の腕は落ちていないことも実証済みである。