篠崎こころ・滝口ひかり・中根礎子×田口まき対談 アイドルと被写体、そして自撮りの今後とは?

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左から、滝口ひかり(drop)、篠崎こころ(プティパ -petit pas!-)、中根礎子(STARMARIE)、田口まき。

 2014年12月にリリースされたアイドルによる写真投稿アプリ『CHEERZ』。同アプリは、アイドルが投稿した写真に対し、ユーザーが“CHEER=応援”することでアプリ内のランキングが決定し、上位アイドルには雑誌掲載や街頭ビジョン出演など、様々な特典が与えられるというもの。公開から約半年が過ぎようとしている現在、参加アイドルはどんどん増え、アプリのユーザー数や「CHEER数」もそれに合わせて増加している(4月1日現在で約5000万CHEER)。今回リアルサウンドには、3月に行われた『リアルサウンド対談出演イベント』を勝ち上がった篠崎こころ(プティパ -petit pas!-)、滝口ひかり(drop)、中根礎子(STARMARIE)の3人が出演。対談相手には4月30日に発売した『CHEERZ BOOK vol.2』の撮影・アートディレクション・デザインを務めているフォトグラファー・田口まきを招き、それぞれが今の仕事を行うことになったきっかけや、アイドルとモデルの関係性、それぞれの自撮り論や今後の目標について、存分に語り合ってもらった。

「『人生一回しかないから、一度はアイドルをやってみたい』という気持ちになった」(滝口)

――篠崎さん、中根さん、滝口さんがそれぞれアイドル活動に足を踏み入れた経緯を教えてください。

篠崎こころ(以下 篠崎):私、こんな容姿なんですけど、最初はAKB48さんにすごく憧れてたんです(笑)。で、オーディションを受けたけど落ちてしまって、ならせめてAKB48劇場が見えるところで働きたいと思い、と秋葉原のメイドカフェでバイトを始めました。その中から選抜ユニットとして現在のグループが生まれ、今に至ります。アイドルとしての方向性は、活動をしていくなかで、BiSさんを見て「こんなアイドルの仕方もあるんだ!」と気付いてから、やりたいことをやるようにしています。

滝口ひかり(以下 滝口):大学生までは特にアイドルに関わることは無かったんですけど、友達から某ファッション雑誌のスナップに誘われて、小さく掲載されたんです。それを見た日本ツインテール協会の古谷(完)会長がツイッターでフォローしてくれて、DMで「ツインテールの写真集に出てくれないか」と誘われました。そこからモデルとして活動していくなかで、完さんから急に「アイドルをやらないか」と提案されたことがきっかけです。踊って歌うことに関しては興味があったし憧れてたんですけど、「アイドル=ブリッ子する」というイメージがあって、正直抵抗はありました(笑)。でも、「人生一回しかないから、一度はアイドルをやってみたい」という気持ちになり、決心がついたんです。

中根礎子(以下 中根):私は高校生の時、先輩に誘われてこの世界に入りました。元々中学生の時から芸能界には憧れていたんですけど、なかなか行動に移せなくて。アイドル活動をしていたその先輩が所属している事務所に誘われて、やりたかったモデルの仕事をしていくなかで、彼女がアイドルとしてライブしているところを見たんです。私もひかりちゃんと同じで、アイドルには「ブリッ子」というイメージが強くて嫌だったんですが、実際に目にしたらその世界観に圧倒されて、次第に「私もアイドルになりたい」と思うようになりました。そして実際先輩が活動していて、私自身も影響を受けたユニットであるSTARMARIEに加入し、アイドルとして奮闘しています。

――田口さんがフォトグラファーを目指したきっかけは?

田口:私が写真を撮り始めたのは高校生くらいの時で、当時はファッション誌と可愛い子が好きな女の子でした。知り合いをメイクして写真を撮ってあげたら「私ちょっとイケてない?」って喜んでくれて、そういうのがもっと見たくて、次第に他校の生徒や他の地域の可愛い子にも同じことをするようになり、それがきっかけでフォトグラファーを目指すようになったんです。その後は学校で写真技術を学んで、プロのアシスタントをしたことで、映画女優さんやミュージシャンの方に直接お話しを聞いて写真を撮るようになって。ポートレートというか、女の子に直接寄り添っているような写真を撮りたいと思うようになり、プロのフォトグラファーになりました。

――篠崎さん、滝口さん、中根さんはそれぞれ被写体としてどういう印象ですか?

田口:タッキー(滝口)は今日で会うのは3回目、他の2人はそれぞれ撮影で1回会っただけなので、最初の印象でしかないですけど…。こころちゃんは熱い部分とそれを引いて見る冷静な自分とが同居しているように思えるし、「自分にしかできないことをやりたい」と思っていることが言葉や気持ちから伝わってくるので、それを写真に収めることが出来ればと。もにゃちゃん(中根)は、柔らかい印象があって、良い意味で等身大。女の子のなかでも、アイドルを目指している子は特に情熱を持った激しい子が多い気がするんですけど、それ以外にもモデルをやりたい子や、普通の女子大生だけどで可愛くいたい、という子もたくさんいます。もにゃちゃんは後者のような人をアイドルの道に引きずり込めそうな魅力、アイドル好き以外にも受ける要素があるなと思いました。あと、被写体としては写真を撮るとクールな感じの表情も見せてくれるのもいいですね。タッキーはホントに真面目な子なんですけど、突然アイドルの世界に飛び込める大胆さも持っていて。だからウソの企画とかでとんでもないことをやらせてみたいです(笑)。

篠崎:卒業式で先生からもらう訓示みたいで恥ずかしい(笑)。外から見た自分と中から見た自分って違うことのほうが多いと思うんですけど、田口さんは1回しか会ってないのに自分が表現したかった二面性を見抜いてくれてすごく嬉しいです。

中根:本当に1回だけなのに、自分のいろんなところを見ててくれてたんだなと思いますね。実際に「撮ってて楽しい」ってよく言われるので!

滝口:私は「素直で真面目って見られてるんだなぁ」って思いました(笑)。あんまり嘘はつけないタイプなので、それが早くもバレちゃってるのも面白いです。

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