>  > 藤巻亮太、ソロ活動への葛藤と光

3rdシングル『ing』インタビュー

藤巻亮太が明かす、“ソロ第二幕”に向けた葛藤と覚悟「レミオロメンとの差別化が縛りとしてあった」

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 藤巻亮太が、SPEEDSTAR RECORDS移籍第1弾シングル『ing』を12月17日にリリースする。前作『オオカミ少年』から2年という期間を空けてリリースされる今作では、弾き語りに近いシンプルなサウンドで、藤巻らしいリリカルで広がりのある「歌」を展開している。レミオロメンのこと、ソロ活動のことに向き合ったことで完成したという本作で、藤巻が乗り越えたものは何か。“ソロ第二章”にこぎつけるまでの葛藤の日々や、そこで見出した光明について語ってくれた。

「本当にソロとして何がやりたいのか、どのくらいの覚悟でやっていくのか」

――前作のアルバム『オオカミ青年』で、藤巻さんはソロシンガーとしての表現スタイルを確立したという印象がありましたが、今作の『ing』はそれから2年。思ったよりも時間がかかりましたね。

藤巻亮太(以下、藤巻):『オオカミ青年』は、レミオロメンを10年間やった後の反動という側面が強かったですね。『オオカミ青年』の収録曲の何曲かはレミオロメン当時からあって、その曲と向き合っていると自分自身が何かを吐露していく、吐き出していく、という気持ちを表現したくなって、「これはバンドよりもソロでやった方がしっくりくる」と思いました。今冷静に考えてみると、バンドの活動がなかったら自分自身の思いを表現したいという反動もなかっただろうと思います。だから、『オオカミ青年』まではひとくくり、という感じですね。

――ソロの第一作で一区切り、というのは興味深いですね。それだけバンド活動が濃密だったということでしょうか。

藤巻:レミオロメンというバンドのことを、やっぱりものすごく考えました。「レミオロメンってなんなんだろう?」「バンドって何なんだろう?」「ソロって何なんだろう?」ということを自分の中でもう一度整理して、1stアルバムには衝動的にドロッとしたものを吐き出していった部分が多かった分、2枚目を作るなら自分の音楽性丸ごとで勝負していくことになるだろうと思いました。だから本当にソロとして何がやりたいのか、どのくらいの覚悟でやっていくのか、ということに対する覚悟が必要で2年かかりました。そして、やっぱりバンドは生き物で、自分の意志だけじゃなくてメンバー皆の思いや覚悟があるときに輝くものだし、そういうタイミングを作っていってそのテンションに向わなければ始められない。だから約束はできないけれど、いつかちゃんともう一度バンドをやろう、という思いが自分の中で決まった、ということと、じゃあソロを本当に始めよう、ということです。音楽にはもっと豊かでふくよかな部分もたくさんあって、それを表現したいと決まるときに出来たのが『ing』という曲です。

――『ing』は時間がひとつのテーマになっています。単純に色分けしにくい重層的な感情が表現されていて、さまざまな受け取り方ができる曲ですね。

藤巻:自分にすごく向き合って作りました。今の気持ちを素直に言葉に乗せて、この曲を作ることで整理できるんじゃないか、という思いがありました。今の自分でどうにかできる問題と、どうにもできない問題があって、それを取捨選択していくことがひとつ。そして、1人で自分のキャリアをもう一度スタートするという現状を受け入れていくことで、本当に自分が進むべき道が見えてくると思ったんです。それで、世に出しても恥ずかしくないものをソロでもう一回出していこう、という覚悟が、この曲を書きながら定まっていきました。

――「そうだ夜はこんなにも暗い」というフレーズが印象に残ります。

藤巻:夜っていうのは暗くて、夜の暗さを認めないうちは夜の暗さに追い詰められます。夜は暗いものだし冬は寒いもので、そうやって生きていくんだから、それを受け入れられれば一歩ずつ進んでいけるんじゃないか、ということです。自分の中で頑なに拒んだり思い込もうとしていたものをほどいていく。そういう思いがこの2年間ですごく大事でした。

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