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『しゃちサマ2014~神々の祭り~』レポ

チームしゃちほこ、デビュー1年で武道館達成 ローカル・アイドルが一気に人気を得た理由とは

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左から、大黒柚姫(むらさきパープル(仮))、咲良菜緒(マリッジブルー)、秋本帆華(名古屋レッド)、坂本遥奈(手羽先キミドリ)、伊藤千由李(ういろうイエロー)。奥、安藤ゆず(ポニーピンク)。

 チームしゃちほこが初の武道館ライブ『しゃちサマ2014~神々の祭り~』を8月28日に開催、約1万人のファンの前で全力のパフォーマンスを披露した。2013年6月にシングル『首都移転計画』でメジャーデビューしてからわずか1年余り、異例の早さでの武道館達成となった。

 当日、武道館にはチームしゃちほこのTシャツやタオルを身に付けた大勢のファンが、推しメンのカラーのサイリウムを持って結集。ライブが始まる前から館内は色とりどりのサイリウムに彩られ、実に壮観だ。今回のライブは、チームしゃちほこが古代ギリシャにタイムスリップして神々を喜ばせるためにライブを披露するという設定で、舞台には神殿風のセットが用意されている。会場のスタッフも古代ギリシャ風の衣装に身を包んでおり、徹底してその世界観を作り込もうという姿勢が伺える。オープニングVTRで神様役の竹内力がメンバーを呼ぶと、それぞれポップアップ(ステージ下から飛び出す装置)で登場し、会場は大歓声に包まれた。

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サプライズ出演を果たしたROLLY。

 1曲目「エンジョイ人生」が披露されると、後方からスペシャル・ゲストとしてROLLYが登場。生ギターをかき鳴らしてメンバーのパフォーマンスを盛り上げる。続けてライブ定番曲の「OEOEO」、アルバム『ひまつぶし』リード曲の「よろしく人類」へと続き、会場のテンションが一気に上がっていく。個性的な振り付けのダンスも、元気いっぱいの歌声も若々しく、グループとしての勢いを感じさせるステージだ。

 同グループが結成されたのは2012年4月、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学に続く「3Bjunior」の姉妹グループとして、名古屋城西之丸広場で路上ライブを披露したのが始まり。メンバーは秋本帆華(名古屋レッド)、咲良菜緒(マリッジブルー)、安藤ゆず(ポニーピンク)、大黒柚姫(むらさきパープル(仮))、坂本遥奈(手羽先キミドリ)、伊藤千由李(ういろうイエロー)の6人で、全員が名古屋在住の高校生(結成時は中学生)だ。その名の通り「しゃちほこ」を頭に乗せたスタイルや、「ひつまぶし」や「手羽先」といった名古屋名物を挙げる歌詞などで、地方色を全面に押し出しながらも、「3Bjunior」ならではのユニークなパフォーマンスで全国区を目指した活動を展開していた。

 また、特筆すべきはその音楽性で、多様化するアイドル・シーンにおいてもひと際目立つ個性的な楽曲の数々は、音楽ファンの間でも定評を得ている。武道館公演の約1週間前、8月20日に発売された1stアルバム『ひまつぶし』は、すでに2014年のアイドル・シーンにおける名盤との呼び声も高い。同アルバムには、アシッド・ハウスを基調としたサウンドでBase Ball Bearの小出祐介に絶賛された「いいくらし」や、中毒性の高い歌詞で人気を博したメジャーデビューシングル「首都移転計画」、狂騒的なシンセサウンドが耳に残る「愛の地球祭」などのシングル曲のほか、書き下ろしの新曲を9曲も収録。電波ソング的でハイテンションな「抱きしめてアンセム」、千原ジュニアが作詞した「んだって!!」、ヒューマンビートボクサーのDaichiを迎え、メンバーがゆるふわなボイスパーカッションを乗せる「赤味噌Blood」といったエッジの効いたナンバーに加え、小出祐介が作詞・作曲を担当したストレートで疾走感溢れるロック曲「colors」、ベートーベン交響曲第9番のフレーズを取り入れた壮大な王道アイドルポップス「よろしく人類」など、実に多彩なアプローチでメンバーの魅力を描き出している。

チームしゃちほこ「いいくらし」MV

 このように、彼女たちの楽曲が個性的で面白いのは、所属レーベルの「unBORDE」に依るところも大きいだろう。unBORDEは、きゃりーぱみゅぱみゅや神聖かまってちゃん、tofubeatsやゲスの極み乙女。など、Jポップシーンの中でも特に先鋭的なアーティストを抱えるレーベル。つまり、言ってみればチームしゃちほこは、ももクロを擁する「3Bjunior」と、きゃりーを育てた「unBORDE」がタッグを組んで生み出した、渾身のローカル・アイドル・ユニットなのだ。あっという間に人気が沸騰したのも頷けるところである。

     
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