注目の日本上陸発表は? 「Spotify トークショー」速報

 また、日本人アーティストの成功例として、ONE OK ROCKを挙げた。彼らのヨーロッパ・アジアツアーの際に、Spotifyが協力。海外向けの広告バナーを作成したところ、100万回再生を記録(2月17日時点)。同時に、世界でも6000人以上のフォロワーを獲得するなど、プロモーションに大きく貢献した。

 後半戦は「日本にSpotifyがあったら?」というトークテーマに。最初に寿福氏が「違法ダウンロードがなくなり、音楽との接し方が変わるのではないか」と語ると、登壇者の中で最も使用期間が短いDJ chika氏が、「検索を掛けるときも、iTuneと同じようなレスポンスの早さで検索し、再生出来るから、使い始めたら止まらない」と、使用感を語った。

 最後に寿福氏が「パッケージが売れないと言っても始まらないので、音楽の価値観を違う方向に持っていきたい。Spotifyの上陸を機に、音楽に対する考え方が全部変われば良いのにな」と語ると、早川氏も「音楽業界は今から幸せな方向に向いていく」と、近い将来への希望を口にした。

 というわけで、またも日本上陸の話は行われず。発表を期待して会場に集まった人にとっては少々肩すかし感のある結果に終わった。週末のミュージックハックデイで発表される可能性は薄いため、しばらくサービスの開始は発表されなさそうだ。発表が期待できるイベントも今のところ存在しないため、待ち望んでいた人々にとって、しばらくお預けとなるかもしれない。
(文=中村拓海)

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