ボカロPとコラボ、プロレス参戦……LinQメンバーが“特技深堀り”路線でファン層拡大中

20140203-linq.jpg
シングル『カラフルデイズ』がオリコンウィークリーシングルチャートで2位になったLinQ。

 九州・福岡を拠点に活動するアイドルグループ、LinQの勢いが増している。2月2日には、福岡・天神ベストホールでの第400回記念公演『カラフルパーティでいいんじゃない!!』を開催。同イベントは2011年4月の結成時から続いている通常公演で、今回は1月22日に発売され、オリコンウィークリーシングルチャート(2月3日付)2位となったシングル『カラフルデイズ』をコンセプトに、出演メンバーが赤、青、黄の衣裳をセルフコーディネートして登場、ファンを盛り上げた。

 公演中には3月26日に発売されるファーストアルバム『AWAKE~LinQ第二楽章~』の収録内容の全貌を発表。また、この日の2部公演では、LinQ結成3周年記念公演が4月20日(日)にZEPP FUKUOKAにて開催されることも発表された。さらにメンバーの姫崎愛未は、タワーレコードのアイドル専門レーベルT-Palette Recordsより初のソロアイドル"amihime"名義でデビューすることが決定している。amihimeは、現在アイドルとして活動中の姫崎を一種の「ボーカロイド」と見立てて、ニコニコ動画等で注目を集めるボカロPたちがamihimeのためにオリジナル楽曲を制作するという挑戦的なプロジェクトだ。姫崎をイラスト化したメインビジュアルは、人気ボカロ絵師のぎた(guiter)が描き下ろすことも明かされている。

 地方発のアイドルグループでありながら、全国的にも目立つ活動が増えているLinQ。福岡ではHKT48に匹敵する存在感があるとも言われている同グループは、なぜここまで勢力を拡大したのか。その理由を、LinQの活動に詳しい音楽業界関係者は次のように語る。

「LinQが幅広い層から支持を得ている背景にはまず、さまざまな特技を持ったメンバーが所属していることが挙げられるでしょう。深瀬智聖は日本語ラップの熱心なファンで、昨年はアイドルでありながらヒップホップイベント『B-BOY PARK』に出演しましたし、“アイドル界一顔がでかい”を売りにしている伊藤麻希は、2013年12月にDDTプロレスリングに参戦するなど、従来のアイドル像からは想像もできない活動をしています。今回、T-Palette Recordsよりソロ・デビューする姫崎愛未は、アニメやコスプレといった趣味を持っていて、オタク文化との親和性が高いです。あえて『ボーカロイド』という体で歌うのも、LinQのメンバーらしい試みかと思います。おそらく、ボカロシーンにもLinQの存在感を示そうという意図もあるのでしょう。LinQが全国的に人気となった背景には、各メンバーがさまざまなフィールドでディープな活動を展開し、ファンの裾野を広げているという面もあるかと思います」

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる