モー娘。×森三中のコラボは何を目指す? 『モリ娘。』楽曲に寄せられる期待

 モーニング娘。'14に、お笑いコンビ・森三中の大島美幸と黒沢かずこが加入し、auの学割キャンペーンの新CMキャラクターとしてアイドルユニット『モリ娘。』が結成され、ファンやメンバーの間で物議を醸している。

 プロデューサーのつんく♂は森三中を加入させた理由について「固定概念を打ち破って、更なる飛躍を目指す」と語り、大島には『笑顔』を、黒沢には『ダンス、表現力、パワー』を求めていると明かした。さらに、CDの発売も視野に入れているという。また、森三中も「アイドルでデブって斬新」と笑顔で語り、今後の活動に意欲を見せている。しかしメンバーは全員一致で今回の施策に反対。「森三中にアイドルは無理」と抵抗感をあらわにしている。

 ファンの間でも、今回の出来事は賛否両論だ。ニュース発表前は、同じくauのCMキャラクターである剛力彩芽の加入も噂され、それを好意的に受け取る声も多かったため、期待と異なる展開に納得のいかないファンもいる。

 しかし、モー娘。の音楽的な発展という点においては、『モリ娘。』に期待を寄せる声もある。モーニング娘。の熱烈フォロワーである雑誌編集者の吉住哲氏は次のように語る。

「モーニング娘。は、2012年7月発売の『One Two Three』以降、本格的なEDM路線が続いていて、ダンスのパフォーマンスも進化し、去年は再ブレイクを果たしました。ただし、つんく♂さんが得意とするのはEDMだけではありません。つんく♂サウンドの真骨頂とも称される、バンドサウンドやファンクっぽいアプローチのもの、あるいは10期メンバーが加入したときの『ピョコピョコ ウルトラ』のようなユーモラスな楽曲も魅力的です。道重さゆみさん自身もラジオ番組『道重さゆみの今夜もうさちゃんピース』で、個人的にはかわいい楽曲なども増やしていきたいと話しています。今回のユニットで、最近のEDM路線とは別に、新しい音楽的アプローチに挑戦してくれるのなら、それはそれで楽しいのではないでしょうか」

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