「今のアイドル界は自由でやりたい放題」もふくちゃんとでんぱ組.incは今後どこに向かう?

 でんぱ組.incのプロデューサーで株式会社モエ・ジャパン代表の“もふくちゃん”こと福嶋麻衣子氏が、でんぱ組.incと自身のプロディース論、そして今のアイドルシーンについて語る集中連載第3回。

第1回:「物語性の先に辿りつきたい」でんぱ組.incのプロデューサー・もふくちゃんが語るアイドル論
第2回:「でんぱ組.incはルサンチマンに火を付けて飛んでいる」メンバーを奮起させた“屈辱”とは?

 第1回目では『W.W.D』シリーズへの思いを、第2回ではでんぱ組.incがブレイクするまでの足取りを明かしたもふくちゃん。ここで気になるのは、でんぱ組.incの行き着く先だ。もふくちゃんは何を見据え、でんぱ組.incはどこへ向かうのか。さらには、もふくちゃん自身の今後や、現在のアイドルシーンへの思いについても、放送作家・エドボル氏が迫った。

――もふくちゃんは、いろいろと新しいこともやっていますが、“物語”はこれからも作っていくのでしょうか?

もふく:でんぱ組.incは奇跡的な成り立ちだと思うんです。誰かが描いたストーリーでなく、たまたまストーリーが内包されてて、それをそのまま表に出したらウケた、という。でも、みんながみんな、同じように濃いストーリーを持っているわけではないので。そういう子たちは、物語ではないところで勝負させないとな、と思っています。毎回、同じことで勝負をするのも好きではないので……ただ、世の中の動向やアイドルファンの向きを観察していると、まだ今の世の中は、ストーリーが付いているものが好きだなとは感じています。

――でんぱ組.incの物語の終着点はどこにあると感じていますか?

もふく:本人たちのモチベーション次第なところはありますよね。良い意味でも悪い意味でも、「やらされてる」アイドルたちではないので。逆に、本人たちがどういう夢を抱くかというところで、変わってくると思っています。

 来年の年明けから全国ツアーが始まるんです。プロデューサーとしては、ここまで押し上げたら、あとはベルトコンベアのようにどんどん進んでいくだろうと、ゆったり構えています。自分のいちばん大きな仕事というのは終わったと思っているので、あとは色々な人たちに任せて、私はちょっと休憩モード(笑)。

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