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BorisのAtsuoが語る海外ライブ事情と、日本のバンド界の課題(前編)

海外でツアーしたほうが儲かる!? BorisのAtsuoが語る、日本のライブ環境の特殊性

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藤谷千明
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Borisアーティスト写真

 Borisは92年から活動を開始し、00年代以降は海外でのライブ活動を精力的に行うようになり、08年には21カ国100本以上の海外公演を行った、その一方で映画『告白』(2010年)への楽曲提供や「銀座ジュエリーマキ(2012年)」のCMソングにも起用されるなど、国内外を縦横無尽に活動するBorisのAtsuo氏(Drums/Vocal)に、海外でのライブの現状及び国内の音楽シーンについて話を聞いた。

――Borisは海外での活動をメインにしているというイメージがあるのですが、最初に海外公演を行うようになったきっかけはどういったものだったのでしょうか。

Atsuo:一番最初は96年か97年くらいだったかなあ。今でいう「クールジャパン」的なイベントをシアトルでやっている人がいて、そこに呼ばれて。萌えキャラがアートとして配置されてるようなギャラリーでライブをやるような。その当時は、僕らが影響を受けたMELVINSとかがシアトル周辺から出てきていたということもあって、特に何も考えずに行ったんです。

――最初は「呼ばれたから行った」という感じだったのが、頻繁に海外に行くようになったのは00年代に入ってからですよね。

Atsuo:海外のレーベルからいろいろとリリースしていくうちに、本格的というか「僕らのツアー」みたいなのが具体化していって、それが段々リリース、ツアー、リリース、ツアー、みたいな感じで流れができていきました。

――トントン拍子に行ったという感じなのでしょうか。

Atsuo:すべて初めてのことばっかりでトントン拍子なのかも分からないというか、最初の方はサポートのバンドやオーガナイザーの家に泊まり歩いたりもしました。恵まれてたとは思いますけどね。そうこうしてるうちに欧米ではいつの間にかメタルシーンに位置づけられていました(笑)。

――日本でのライブ活動と海外との違いを感じることはありますか。

Atsuo:そうですね、例えば「○月○日にライブをやろう」と思ったら、日本だと1年前に会場決めたりしないといけないけど、海外だったら極端な話2週間前でOKとか。そんな風に海外での活動をメインにすると、日本での活動がすごくやりづらくなるんですよね。

 会場も広くてリーズナブルな所ってやっぱり日本はあんまりないですし。あちらの大きい会場のサイズとかに慣れちゃって、それを日本でそのままやろうとすると、舞台制作上困難な部分も出てきたり……。

――日本の会場費は海外に比べて割高だという話は聞いたことがあります。実際高いんでしょうか?

Atsuo:高いですよねえ?

――それはどうしてだと思いますか?

Atsuo:会場の作りが違うからじゃないですかね。音響システムは日本は段違いですし、外人のバンドがこっちでライブやっても絶対「日本の会場が一番いい」って言いますよね。スタッフの人数も全然違いますしね。

     
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