デミス・ハサビス氏、Google DeepMind CEOを退任 AGIと科学研究に注力へ

デミス・ハサビス氏、CEOを退任

 Googleは8月5日(現地時間)、デミス・ハサビス氏がGoogle DeepMindのCEO職を退き、同社会長およびAlphabetのチーフサイエンティストに就任したと公式ブログで発表した。

 ハサビス氏はGoogleを離れるわけではなく、引き続きGoogle DeepMindのモデル開発や研究に助言する。また、Alphabet傘下でAIを活用した創薬に取り組むIsomorphic LabsのCEOも継続する。

 Google DeepMindの日常運営は、同社CTO兼GoogleチーフAIアーキテクトのKoray Kavukcuoglu氏が引き継ぐ。同氏はGoogle DeepMindのシニア・バイス・プレジデント(SVP)に就任し、GoogleおよびAlphabet CEOのスンダー・ピチャイ氏へ直接報告する。

 Kavukcuoglu氏は、Geminiのモデル開発、フロンティアAI研究、Geminiアプリおよび開発者向けチームを統括する。Googleは今回、ハサビス氏の後任となるCEOを発表していない。

 ハサビス氏は社内向けメッセージで、AGI(汎用人工知能)が近づいていると感じていると説明。大局的な課題へ取り組む時間を確保するため、Google DeepMindの日常的な運営責任を引き継ぐことを決めたとしている。新たな役職では、ピチャイ氏とともにAGIをめぐる戦略や国際的な課題に取り組むほか、Google DeepMindの経営陣への助言を続ける。

 また、現在開発中のモデルとして「Gemini 4」に言及。Isomorphic Labsでは、AIを用いた創薬研究をさらに進める方針を示した。

 ハサビス氏は2010年にDeepMindを共同創業。DeepMindは2023年、Google ResearchのBrainチームと統合され、Google DeepMindとなった。同社は囲碁AI「AlphaGo」やタンパク質構造予測AI「AlphaFold」などを開発してきた。ハサビス氏はAlphaFold 2の研究により、ジョン・ジャンパー氏とともに2024年のノーベル化学賞を受賞している。

 Googleは同日、同社に27年間在籍したジェフ・ディーン氏とGoogleシニアフェローのサンジェイ・ゲマワット氏が、機械学習や科学、工学分野の研究を行う独立した公益企業を設立することも発表した。Googleは同社の創設時から投資し、クラウドパートナーとして協力する。

 新体制では、Kavukcuoglu氏がGeminiを含むGoogle DeepMindの開発と運営を担当し、ハサビス氏はAGIの長期戦略と科学研究を担うことになる。

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