元OpenAI研究者が手がける“文章を生成しないAI”「Jev」 選択や判定に特化して登場

意思決定特化AI「Jev」登場

 元OpenAI研究者のDiogo Almeida氏が共同創業したTypeSafe AIは9月15日、意思決定に特化したAIモデル「Jev」を発表した。問い合わせの振り分けや情報の分類など、ソフトウェア内で行う判断を担うもので、開発者向けの早期アクセスを開始している。

 Almeida氏は、ChatGPTにつながる技術である「InstructGPT」などの研究に携わった人物。同社は約2年間の非公開での開発を経て、素早い判断に特化した「System One Models」と呼ぶモデル群の第1弾としてJevを公開した。

 Jevの特徴は、回答を自由な文章として生成せず、あらかじめ指定された選択肢や評価尺度に沿って結果を返す点にある。たとえば、顧客から届いた問い合わせについて、担当部署を選んだり、人による確認が必要かを判定したりする用途を想定する。結果には確率や確信度も付くため、確信度が高い場合は自動処理し、低い場合は人に確認を求めるといった仕組みを組み込める。

 複数の質問を並列に処理する設計で、同社が示す応答時間は0.07〜0.5秒。同社の業務処理を想定した評価では、比較対象の大規模言語モデルに対して約194倍の処理速度、約445分の1のコストを実現したという。ただし、これらは特定の評価条件に基づく数値で、同社も実際の利用で得られる改善幅のなかでは大きい側の結果だと説明している。

 想定用途には、問い合わせ対応のほか、請求書の処理、セキュリティ上の警告の判定、ほかのAIが行った処理のチェックなどを挙げる。現在は公式サイトで利用希望者を受け付けており、登録した開発者へ順次アクセスを提供している。

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