“世界一退屈なケータイ”の次はこれが推し! 透明ボディ×Y2Kデザインがたまらない『Callback 8020』がレトロなのに新しい

レトロモダンなフィーチャーフォン

 2024年にハイネケンから登場した、世界一退屈なケータイ『The Boring Phone』を知っているだろうか? 透明ボディに単機能なケータイとして話題になった製品だ。それから2年後の2026年6月、今度はコモドールからこれに近いデザインの『Callback 8020』が発表された。しかも今度の製品はSNS時代にしっかり対応。レトロデザインケータイの新しい姿を見せてくれるのだ。

Y2Kデザインのレトロなフィーチャーフォン

 『Callback 8020』を発表したのはコモドール(Commodor)だ。同社は実は大昔に世界中で流行したパソコンを販売していた会社だった。同社のヒット作『Commodor 64』が発売されたのは1984年。実に今から40年も昔のことだ。すでに同社は1994年に倒産しているが、大ヒット製品を出したブランドだけが引き継がれ、復刻版のミニPCなども2000年代に販売された。今回紹介する『Callback 8020』は、そんなコモドール社の歴史を背負って登場したフィーチャーフォンだ。

『Callback 8020』
コモドール社の歴史を背負って生まれたフィーチャーフォン

 『Callback 8020』の8020の数字の由来は「1980年代と20xx年代のテック美学をかけ合わせたもの」だという。コモドールの栄光の時代であった1980年代と、2000年代以降のY2K的美意識を融合させた製品と言うわけだ。レトロ感だけではなくどことなくテクノロジー製品にしっかり見えるのも、この名前を考えれば当然のことなのだ。

『Callback 8020』
『Callback 8020』はテック感あふれるデザイン

 ハイネケンのケータイは透明+グリーンの1色だけだったが、『Callback 8020』は透明以外のボディーもあり、合計6色展開となる。どのカラーリングも最近は見ない色合いであり、Y2Kデザインをしっかりと現代にアップデートした、「懐かしいのに新しい」レトロフューチャー感を演出している。

『Callback 8020』カラーバリエーション
懐かしさと新しさを融合

 数字キーにはコモドールロゴである「C=」の記号をあしらったキーも搭載されている。特に機能は無くブランドアイコンとしての特別なボタンのようだ。個人的にはゴールドモデルのキーパッドがこのロゴを含むすべて金色仕上げとなっており、ノスタルジックな佇まいとジュエリーのような高級感をうまく演出していると感じられる。

ゴールドモデルのキーパッド
ゴールドモデルのキーパッド

SNSメッセージに対応、スマホとケータイの中間的存在

 ハイネケンの『The Boring Phone』は名前の通り「たいくつなケータイ」であり、あえて機能を搭載しないことで、デジタル空間ではなくリアルなコミュニケーションを図ろうという製品だった。

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 それに対して『Callback 8020』は古さを感じさせる外観ながらも、2026年の今を生きるために必要な、最小限の機能がしっかりと搭載されている。シンプルなケータイと思いきや、必要なところだけはしっかりとスマートな製品に仕上げられているのだ。

使用イメージ
ただの「シンプルなケータイ」ではない

 『Callback 8020』はWhatsAppやTelegram、WeChatなど、スマートフォンで利用できるメッセージアプリに対応。24時間いつでも友人たちとオンラインでつながりを保つことができる。OSにはヨーロッパで開発されたSailfish OSを採用しているため、Androidアプリを入れても動かせることができるという。ところがSNS系アプリやYouTubeアプリはOSレベルでブロックされインストールできない。

メッセンジャーアプリを使っているイメージ
メッセンジャーアプリを使うことはできる

 通話とショートメッセージ(SMS)だけしかできないようでは、2026年の今、最低限のコミュニケーションを取ることが困難だ。特にヨーロッパは電話番号で使えるWhatsAppが、ショートメッセージの代わりとして広く普及している。「メッセンジャーは使えるけれど、それ以外に時間を浪費してしまうようなアプリは使えない」。これこそが、新しい時代の「デジタルデトックス」端末なのである。

『Callback 8020』
新時代のデジタルデトックス端末

 本体の性能を見てみよう。カメラはソニー製センサーを搭載した4800万画素なので、それなりの写真や動画を撮ることはできそうだ。メッセンジャーで送信する分には十分な画質だろう。外側のディスプレイは1.77インチ、メインディスプレイは3.25インチ。デュアルSIMカードに対応しマイクロSDカードも利用できる。FMラジオの内蔵やSOSボタンにもなるカスタマイズ可能なボタンを搭載。バッテリーは1550mAhで交換可能だ。

レトロな雰囲気ある『Callback 8020』スペック紹介
主なスペック

 上蓋前方にはドーム型のLEDライトがあり、着信などを通知してくれる。色のカスタマイズも可能であり、本体を開かなくともどんな通知が来たかなどがわかるようになっているようだ。他にはカメラやマイクを強制的にオフにするスイッチも搭載しているとのこと。

ライティングのカスタマイズ画面
ライティングのカスタマイズもできる

 価格は399ドル、約6万5000円と、フィーチャーフォンとしてはなかなか強気な価格設定だ。実は『Callback 8020』はHDオーディオおよびロスレス再生にも対応するなど、オーディオプレーヤー級の音楽再生機能を持っており、本体コンセプトと合わせ価格も納得できる性能なのだ。

『Callback 8020』閉じた状態
もはや6万円超えの高級オーディオ機でもある

 またコモドールの「HD in-ear monitor (IEM) earphones」が初期ロットには付属した(単体価格50ドル、約8100円)。『Callback 8020』本体の3.5mm端子に接続できるインイヤーモニタータイプで、コントローラーもついており自在に音楽を楽しめる。中高域の解像度とボーカルの明瞭さを重視したチューニングで、ほどよい低域量と広がりのあるステレオ感を備えている。

HD in-ear monitor (IEM) earphones
付属の高性能イヤホン。コモドールロゴが入っている

 Y2Kテイストをまとった新しいフィーチャーフォンの登場は、スマートフォンだらけの日常生活に「デジタルとの距離感を選べる」という新しい選択肢をもたらしてくれる。80年代のコンピュータ文化を背景に持つコモドールが、2026年の今このような形で「ほどよくつながるケータイ」を提示してきたことは、デジタルデトックスやミニマルなモバイル体験を求めるユーザーにとっても注目すべき存在と言える。日本語対応はまだ不明だが、『Callback 8020』でLINEなどが使えれば、日本でも日常的なコミュニケーションツールとして楽しく使うことができそうだ。

『Callback 8020』 時計を確認できる外側
『Callback 8020』を持ったレトロフューチャーな雰囲気

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