2億画素×2でデジカメ級の撮影体験 「スマホで撮る」の世界観を変える、OPPO『Find X9 Ultra』カメラ性能を徹底レビュー

OPPOから世界で販売中の超高性能なスマートフォン『Find X9 Ultra』が日本でも発売された。日本で利用されているスマートフォンの中では最高クラスのカメラを搭載、しかも望遠レンズ装着もできる。自分のスマホのカメラに不満のあるユーザーも、「カメラスマホ」として高級デジカメではなくこの『Find X9 Ultra』を購入すれば満足できる、そう思えるほど優れた性能のスマートフォンなのだ。

スマホの性能は最高級、カメラ風のカッコいい外観
OPPO『Find X9 Ultra』はOPPOのスマートフォン全製品の中でも最上位に位置するモデルだ。スマートフォンの心臓部であるチップセットは発売時点で最高クラスのクアルコム製Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しており、スマートフォンの日常利用はもちろんのこと、ハイエンドゲームや高度な生成AI処理まで、あらゆる操作を快適に行うことができる。6.82インチのディスプレイは輝度も高く屋外での利用も問題ない。フロントカメラは自撮りを美しく撮影できる5000万画素を搭載している。

バッテリーは7050mAhと、一般的なスマートフォンの約1.4倍の容量を持つ。しかも100Wの急速充電に対応し、朝起きてバッテリーが切れても出かける準備をしている間に満充電できてしまうほどだ。また無線充電も50Wと高速である。カメラは2億画素を2つに5000万画素を2つ。ここまですごい性能のカメラを搭載したスマートフォンは、日本には他にはない。

本体右側面には写真を撮りやすいようにカメラボタンも搭載されている。オレンジ色のボタンなのは、このあと説明するがカメラで協業しているハッセルブラッドのデジタルカメラの実機のカラーリングをトレースしたものとなっている。カメラボタンは押すだけではなく、上部をスワイプすることでズーム倍率を変えるなど、コントローラーとしても使うことができる。なお本体左側にはAI機能「Mind Space」の呼び出しなどができるショートカットボタンも搭載している。

カメラとしての操作性を高めるため、専用のグリップ付きケースも別売される。ケースは『Find X9 Ultra』本体とBluetoothによる無線接続され、シャッターボタンやズームボタンなどを使うことができる。グリップはそれほど出っ張ってはいないが、カメラとして使うときしっかりと本体を保持できる。また付けたままでもスマートフォン本体の操作が邪魔にならないと感じられた。

ケースはカメラ部分に穴があいており、デザインリングを装着すると協業しているハッセルブラッドのカメラスマートフォンのような外観になる。全体の色味は渋く、これはハッセルブラッドのカメラ『X2D 100C』シリーズの1モデルをオマージュしている。

ちなみにこちらはハッセルブラッドの最新カメラ『X2D II 100C』だ。本体は100万円以上、レンズも50万円オーバーという、超高級カメラでもある。もちろん写真の写りはプロのカメラマンが本業で使うレベルだ。シャッターボタンのオレンジ色が、「Find X9 Ultra」にも採用されていることがわかるだろう。

本体だけでも美しい写真が撮れる『Find X9 Ultra』だが、望遠性能を高めるテレコンバーターレンズも別売されている。300mmという超望遠レンズで、グリップ付きケースに付属のマウンターを使い、本体の望遠レンズ性能をさらに高めることができる。最大倍率は4875mm、約210倍だ。レンズにはフードも装着できる本格的なもので、ハッセルブラッドのロゴがここにも入っている。

レンズを装着した外観は、もはやスマートフォンではなく超望遠レンズを取り付けたコンデジのような姿になる。しかも本体もレンズも高級感ある仕上げなので安っぽさは感じられない。この状態で被写体に向かってカメラを向ければ、本格的な望遠撮影ができるのである。

2億画素2つ+5000万画素2つの撮影体験
カメラは広角が2億画素(f/1.5)、3倍望遠が2億画素(f/2.2)、超広角が5000万画素(f/2.0)、10倍望遠が5000万画素(f/3.5)。どのカメラもフラッグシップクラスの性能であり、風景や室内などワイド撮影が必要な環境から、ちょっと遠い場所の中距離望遠まで、あらゆるレンジで美しい写真や動画の撮影ができる。「Find X9 Ultra」を「通信できるデジカメ」として購入すれば、撮影後にすぐSNSや動画サイトにアップできるのだ。

実際に香港の街中で撮影をしてみた。あいにく曇天だったが、それでも空の雲をしっかりと表現している。また街中の赤や緑のわずかなアクセントもうまく表現している。


望遠カメラを2つ搭載しているため、数倍の望遠から10倍の望遠まで、ちょっと遠い場所を移すときも画質の劣化を気にすることはない。なおどのカメラも標準では1200万画素相当で撮影される。ハイレゾモードに固定すれば、2億画素、5000万画素でのダイレクト撮影も可能だ。


望遠レンズはボケも得意
それではテレコンバーターレンズをつけて撮影してみよう。これだけ高倍率なレンズだと手振れが心配だが、そこはスマートフォンらしくAI手振れ補正により手持ちでも安定した撮影ができる。これはデジカメにはできない芸当だ。とはいえレンズをつけると本体が重くなるため、レンズに装着できる、三脚取り付け用のマウントも用意されている。

では望遠レンズの効果はどの程度あるのだろうか。まずは『Find X9 Ultra』本体だけで、300mm(13倍)で撮影した写真がこちらだ。10倍を超えても画質が悪くなることもなく、実際に使ってみたところ30倍や50倍でもスマートフォンの画面で見る程度なら十分使える絵が取れる。

次に、300mm望遠レンズを装着して同じアングルで撮影してみた。写真右下には撮影パラメーターが記録されているが、標準状態で10倍以上の超望遠にすると、より小さなセンサーと暗めの光学系を使うため、3倍望遠に比べて光量やノイズ面では不利になる。一方、300mmテレンズは2億画素・1/1.28型センサーを備えた光学3倍ポートレート望遠側に取り付ける構造のため、よりノイズを抑えた明るい望遠撮影が可能だ。
また光学的に焦点距離を伸ばした望遠撮影なので、被写界深度が自然に浅くなり、手前の手すりがきれいに前ボケとして溶けていく。これは、ミラーレスや一眼レフで望遠レンズを使ったときと同じ圧縮効果とボケ方であり、スマホながらより本格的な望遠表現を楽しめる。

同じ場所で、手すり部分を撮影してみた。これは2761mm、120倍だ。本体だけでも120倍撮影はできるが、レンズを取り付けると手すりの素材の表面の劣化度合いや傷までも写しだせる。

同じシーンで、後方の看板をデジタルの最大倍率、4575mm、200倍で撮ってみた。ここまで高倍率だとAI補正がかなりかかり、若干不自然さも見えるものの、十分使える絵が撮れてしまうのだ。

2台目のスマートフォンとしても「カメラスマホ」はあり
夜景の作例も見てみよう。まずは1倍。ネオンがぼやけることもなく、遠くの部分も細かく写っている。

これは10倍撮影だ。若干暗くなるもののAIの補正もあり、これも普通に見るに堪えうる画質だ。夜景撮影もまったく苦にしないことがわかる。

『Find X9 Ultra』の日本価格は27万4800円。もはやスマートフォンとは思えないレベルだ。しかもカメラキットは追加で5万9800円もする(本体とセットで割引販売も限定ながら行える)。だがスマートフォンとしてではなく、ハッセルブラッドとコラボしたカメラを搭載した「スマートフォンにもなるカメラ」と考えれば、高級デジカメと比較して購入を検討するのもいいかもしれない。

もちろん高級デジカメのほうが本格的な撮影体験が可能であり、『Find X9 Ultra』と比べるものではないだろう。しかしスマートフォンの中では群を抜くカメラ性能を持つ『Find X9 Ultra』だからこそ、「美しく撮影した写真や動画をそのままシェアできるカメラ」と考えるのもありではないだろうか。家電量販店で『Find X9 Ultra』を見つけたら、ぜひ手に取って写真撮影を試してほしい。

























