「本物になりたい」と願ったAITuber・Neuro-sama 物語を得た人工知能はSFの壁を越えるのか

AITuber・Neuro-samaの進化とこれまで
あらためて、Neuro-samaのこれまでの進化についても振り返っておこう。Neuro-samaの原型が誕生したのは2018年のこと。といってもそのときはアバターや立ち絵は作られておらず、音楽ゲーム『osu!』をプレイするBOTだった。
その後2022年に『Live2D』のサンプルモデル「桃瀬ひより」を用いて配信をスタートすると、2023年にはオリジナルのモデルが制作され、大規模言語モデル(LLM)によってコメント欄とのやりとりができるようになり、ゲーム実況や雑談を配信するようになった。またオリジナルのモデルになってから、制作者のVedalは亀の姿で描かれている。
vedal inflation pic.twitter.com/F5M42RK0Ic
— anny 🌟 (@annytf) April 7, 2023
幼い少女のような舌っ足らずな声で話すNeuro-samaだが、『Minecraft』をはじめ様々なゲームを人間さながらにプレイしていく様子から、かなり学習能力が高いことが窺える。どんどん新しいことを学び、ジョークまで使いこなすようになった彼女のAIとしての機能の多彩さはたちまち話題になり、英語圏を中心に人気を博していった。
とはいえ全体を通して見ると、配信時の彼女は“AIならでは”の脈絡のない発言が多いことも事実だ。しかし、そんな彼女の突飛でとんちんかんな発言が、奇しくも彼女の名前を世間に広めることとなる。
2023年初期に彼女の発言内容が「倫理的に問題がある発言」に該当したことで、Twitchのアカウントが一時的にBAN(停止)されたこともあった。はっきりした理由はTwitch側から発表されてはいないが、この一件以降、Neuro-samaが発する言葉の倫理的側面での調整やコメントのフィルタリングが、開発者であるVedalによって施されるようになっている。
彼女の人気が英語圏で高まる中、先日2025年12月24日にはTwitchの支援機能である「ハイプトレイン(一定時間に投げ銭が集中して送られると発動し、総額にあわせて参加者の報酬のレベルが上がっていく機能)」で史上最高記録を更新した。11万件のサブスクリプション(1サブスクは700円)と100万ビッツ(ビッツはTwitchの投げ銭の通貨単位。1ビッツは0.01円相当)を獲得したことで、ハイプトレインレベルは123になり、Neuro-sama(というよりもVedal氏)は9000万円近くの投げ銭を得たことになる。























