赤見かるびの活動に見る、VTuberと『VRChat』の関係性 プレイ歴7年を明かした背景にあるのは“潮流の変化”か

現在開催中の『Vket』こと『バーチャルマーケット2025 Winter』を、VTuberの赤見かるびが先行体験した動画が、YouTubeにアップされている。
ふと気づいた人もいるかもしれない。「毎年通うほど大好きな」というタイトルーーそう、実は赤見かるびは『VRChat』のベテランプレイヤーなのだ。
「何年も前から、最初の方から毎年『Vket』行ってるの。本当に好きで。今日さ、一番嬉しかったことは、みんなに紹介するっていうことで、先行で入れたんだよ、『Vket』に。その嬉しさがヤバい。一番それが嬉しい。誰よりも早く『Vket』を味わえた人だからね!」
初回の「バーチャルマーケット」は2018年8月26日に開催された。赤見かるびはその時期から『VRChat』で遊んでいたという。
これについては、赤見かるびのオリジナルワールドが公開された際のTwitch配信のタイトル(※)からもわかるが、なんと彼女のプレイ歴は7年にもなるというから驚きだ。
(※:「かるびのお部屋のVRChatワールド公開しました!VRでワールド紹介🍔🧀VRC歴7年の私がみんなに色々おしえてやる!! - Twitch」)
こだわりポイントが“理解っている人” 赤見かるびのワールド『BURGER PRINCESS』
ベテランならではの知識が垣間見える瞬間も多い。『BURGER PRINCESS』という、3Dお披露目の際に公開した空間を、『VRChat』のワールドとして無料公開している赤見かるび。ワールドを紹介した配信ではワールドのこだわりが解説されているのだが、そのこだわりポイントが“理解っている人”すぎると、『VRChat』ユーザーの間でも話題になった。
簡単にポイントを列挙してみよう。
・『VRChat』ユーザーのコミュニケーションには欠かせない「ミラー完備」
・食べ物類はきちんと食べたり飲んだりできるギミックになっている
・ポテトをケチャップにディップできたり、チーズフォンデュのチーズがちゃんと伸びたりする没入体験
・リスポーンポイント(ログインしたときの出現場所)を選択できるので、ホームワールドにしやすい
・椅子などのコライダー(アバターへの当たり判定)のオンオフが可能
・「デブかるび」アバターになることができる
・デブかるびクッションはお腹の部分がふわふわしていて、乗ると沈み込む仕組みになっている
・スカイボックスやポストエフェクトの操作で、部屋を“チルワールド風”にもできる。
『VRChat』のことをあまり知らない読者は「なんのこっちゃ」となってしまうかもしれないが、噛み砕いていえば『VRChat』のワールドで遊ぶときに欲しい要素や、自分のホームワールドにしたときの使い勝手を熟知した、「かゆいところに手が届く設計」で作られているのだ。
特に筆者が注目したのは、ワールドに設置されている食べ物。手に取れるようになっているだけでなく、実際に食べることができる(手に持って操作すると、かじったり飲んだりしたように減るギミックがついている)のは高得点。これがあるとないとでは、フレンドと遊ぶ際の没入感が段違いだ。
直近では、VTuber・猫宮ひなたが、初心者『VRChat』ユーザーとしてこのワールドを体験しており、大はしゃぎしている様子が見られた。ベテラン『VRChat』ユーザーも大納得のこだわりポイントは、初心者プレイヤーをワクワクさせるのに十分すぎるほどの力がある。
また、『VRChat』上で彼女が使っているアバターは、もち山金魚氏が制作した『キプフェル』というアバターを改変(カスタマイズ)したもので、衣装はアルティメットゆい氏の衣装ブランド・EXTENSION CLOTHINGの『御奉仕メイド』が原型だと思われる。
自分でかるび改変したよ~🥩#VRChat#キプフェル pic.twitter.com/0OYxyGo2GJ
— 赤見かるび🥩 (@AkamiKarubi) March 17, 2025
これらを組み合わせただけでなく、赤見かるびのイメージをしっかり感じさせるテクスチャの改変を自力で行っているというあたりからも、彼女の知見の深さが見える。


















