「才能がないから」くるまが異国で振り返る人生の戦い方『世界の果てに、くるま置いてきた』5話

『世界の果てに、くるま置いてきた』5話

 「なぜ、そこまでこだわるのですか?」漫才中は決して冷えた水を飲まない、常温の水しか飲まないと答えるくるまに同行スタッフが投げかけた質問だ。これに対してくるまは「才能がないからですよ」と即答する。

 わかる、この気持ち。筆者はたいそう共感したし、きっと視聴者のなかにもわかる人がいるんじゃないかと感じさせられた。

 そんなシーンが印象的だった『世界の果てに、〇〇置いてきた』シリーズの第3弾『世界の果てに、くるま置いてきた』の第5回が10月19日放送された。

 高めのテンションで、やたらなんにでもコメントをし、意図的に撮れ高を狙うくるま。その理由は、撮れ高があった際に支給される撮れ高ボーナスのためであった。というのも、ここまでで、全く予算を考えずにお金を使ってきたくるま。それゆえのボーナスの狙いであった。

 前回、計画とは異なる目的地以外の港で50人以上に囲まれたくるま。そしてついた先は、その集団のひとりのいとこの家。そこは信じられないくらいの豪邸で執事までいて、冷たいオレンジジュースを出された。その人は経営者として病院の経営。この村の長、権力者のような存在だった。

 くるまは言う「なんかずっとラッキーなんだよな」と旅を通じて、恵まれ続けていたことを実感したのであった。ちなみに、くるまのラッキーは、この旅に限ったことではないそう。「昔から権力者が味方についてくれるんですよ。相方もそうだし……」と語るが、それは決して、くるまがこの状況を「ゲストなんだから当たり前」という態度ではなく、常に感謝を述べているから、そして彼自身がスタッフたちへの優しさと敬意に溢れているからなのではないかと思った瞬間であった。

 そして、その後もラッキーは続く。目的地行きの高速バスの本数が少ないのにも関わらず、待ち時間0で登場したり、そのバスがすごく快適で冷たい水まで振舞われたりと。

 そこでくるまが語ったのが、先ほどの「才能がないからですよ」との発言だ。こだわりのことを小さい部品とたとえ、「小さい部品をつけていかないと勝てるわけないじゃないですか。強い剣を持っている人に」と話したのであった。

 その後、着いた街では道行く人に助けられて、またもタクシーにスムーズに乗れるくるま。そこではホテルも快適、前回あまりおいしくなかったチーズバーガーも美味。何もかもが順調な1日であった。

 そして、翌日には現地の住民たちとサッカーそして空手を嗜む一幕も。「日本といえば、空手だろ!」と全くをもって馴染みのない空手に誘われても、断らずに乗ってみるのも良さだ。

 つくづくこのシリーズ『世界の果てに、〇〇置いてきた』は、密着している人の良さを出す番組だなと強く感じた第5回。しかし、次の回では、ピンチが訪れそうな予感。旅の続きが見逃せない。

異国の子どもに連れて行かれた先は豪邸……?『世界の果てに、くるま置いてきた』4話

『世界の果てに、〇〇置いてきた』シリーズの第3弾『世界の果てに、くるま置いてきた』。本記事では第4話を紹介していく。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる