東海オンエア、フィッシャーズら参加の“UUUM野球部”が見せた快挙 ファイターズOB選抜との「ドリームマッチ」を振り返る

 近年、野球振興の一環として様々な形で開催されている“OB戦”。古くは『プロ野球マスターズリーグ』から、最近では『サントリー ドリームマッチ 2025』といった球団の垣根を超えたものもあれば、各球団ごとに面白い取り組みも増えてきている。

 もう一つ、野球振興を語る上で欠かせないのがYouTubeの存在だ。選手自体もYouTubeで様々な変化球やフォームを学んだりするだけでなく、野球専門のYouTubeクリエイターが活躍していたり、元プロの“野球YouTubeクリエイター”も増えていたり、さらには影響力を持っている人気YouTubeクリエイターによる野球系コンテンツがあったりと、YouTube上で盛り上がっているジャンルの一つとなっている。

 そんな2つの流れが合流した取り組みが、8月3日に開催された「F Village Baseball Day ~ファイターズOB選抜 vs. UUUM野球部 夏のドリームマッチ~」だ。会場は「エスコンフィールドHOKKAIDO」で、メンバーも下記のように豪華な面々が揃い踏みした。

ファイターズOB選抜

岩本勉、稲田直人、糸井嘉男、新垣勇人、今成亮太、村田和哉、市川卓、大塚豊、浅沼寿紀、谷口雄也、𠮷田侑樹

UUUM野球部

東海オンエア・虫眼鏡、東海オンエア・としみつ、東海オンエア・てつや、ボンボンTV・よっち、ぼなーる・まさ、ぼなーる・ゆうや、フィッシャーズ・ンダホ、ハムショー、V.I.P、きょんくま・えいじ、Masuo、SOSHI

 ちなみにUUUM野球部とは、2018年に発足したUUUM内の“部活”。フィッシャーズやボンボンTVは初期からの所属メンバーで、コロナ禍で一度活動が止まっていたが、2024年に活動再開。今回は上記のメンバーに加え、ESPOIR TRIBE – エスポワール・トライブ –率いる「エスポ野球部」からもメンバーが参加した。

 この日のルールは7回制で、さらにイニング間などにはベースランニングやスピードガン対決などの別企画が行われたり、UUUM側は特別なカードを使うことができたりとバラエティ要素も多く、野球のルールを知らない子どもたちでも面白く見ることができる仕組みが作られていた。さらに、撮影には通常のカメラ以外にドローンも使用されるなど、普段の野球中継では見えない角度や場所から試合や選手・クリエイターの表情を楽しむことができたのも印象的だった。ちなみに特別なカードの効果は下記の通り。

・攻撃用カード「ランナー満塁でスタート」「1イニングだけ6アウト制に変更」
・守備用カード「ファイターズOB選抜側の守備から1イニングだけ3名除外(ポジション指定可能)」「UUUM野球部側の守備に1名追加」
・スペシャルカード「効果はヒミツ」

 始球式では東海オンエアの動画でお馴染み『暴れん坊チキン』店主の射り口和八氏がピッチャーを、東海オンエアの3人(てつや・としみつ・虫眼鏡)がそれぞれバッター・キャッチャー・球審を務め、てつやが射り口氏の投げたボールを左中間に打ち抜くというまさかの展開で会場中を笑いに包む和やかなムードからスタートした。

 試合はUUUM野球部の先発ピッチャーが東海オンエア・てつや、ファイターズOB選抜の先発ピッチャーが新垣勇人でスタート。いきなり超人・糸井嘉男と対峙したてつやだが、フルカウントに追い込んでファーストゴロに仕留める。ただ、2アウトになってからエラーやポテンヒットでピンチを迎え、初回から3点を取られてしまった。

 以降はなんとか粘りのピッチングを見せるてつやだが、3回表2アウト1塁で「スペシャルカード」を使用。なんと芸能界No.1ピッチャーのティモンディ・高岸宏行がリリーフに登場し、ヒットやエラーで1点を追加されるも、最後はとしみつのファインプレーでこの回を乗り切った。

 3回裏、6アウト制のカードを使い、内野安打で出たらいおをよっちの内野ゴロの間に生還させて1点を返したUUUM野球部だが、4回表にファイターズOB選抜に1点を追加されて迎えた5回裏、「ファイターズOB選抜側の守備から1イニングだけ3名除外(ポジション指定可能)」のカードを使い、出したランナーを返すべくンダホが必死のタイムリー。その後も内野安打やゴロの間に3点を取り、5対4と肉薄するスコアに。

 6回表にファイターズOB選抜が4点を追加して突き放すが、7回裏にUUUMは「満塁スタート」のカードを使用し、大逆転の予感を漂わせるも、三振・内野フライ、内野ゴロとランナーを還せずに試合はファイターズOB選抜の勝利で終了した。

 最後には全員で記念写真を撮るなど、終始朗らかで和気あいあいとした雰囲気で進んだ今回のドリームマッチ。改めてプロ野球OBや動画クリエイターたちから野球の面白さを教えてもらった施策だった。

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