『Weekly Virtual News』(2025年9月9日号)
VTuber、活躍の場が拡大中? 『ちゃお』が「好きなVTuberランキング」を発表、執筆ラノベアニメ化など

少女向けマンガ誌『ちゃお』による読者調査「ちゃおっ娘が好きなVTuberランキング」が今年も発表された。女子小学生が対象のランキングである。
【JS研究所】
2025年最新版!
ちゃおっ娘が好きなVTuberランキング💖ちゃお10月号に掲載されている
「ちゃおっ娘の好きなものランキング2025」
より、人気VTuberさんのランキングを大公開🎉上位のみなさんは、続々ちゃおに登場予定・・・?
▼気になる記事はこちら✨https://t.co/GWJBHDA44E
— ちゃお編集部 (@ciao_manga) September 3, 2025
今年の順位は、4位がにじさんじのでびでび・でびるとルンルン、3位がホロライブの星街すいせい、2位がミリプロの甘狼このみ、1位がホロライブの宝鐘マリンとなった。
宝鐘マリンは3位から上昇し、甘狼このみは2位を維持。星街すいせい、でびでび・でびる、ルンルンは新規ランクインとなり、このうちでびでび・でびるとルンルンは「ちゃおプラス」で漫画作品『でびるんしぇあはうすっ』が連載中だ。
ランキングに多少の変動はあれど、いまやホロライブが女子小学生にまでしっかりと人気を得ていることは、このカルチャーの普及度合いを示しているだろう。加えて、ホロライブ一色に染まるわけでもなく、新興勢力ながらショート動画で躍進した甘狼このみが変わらず人気を得ている点も、若年層にコンテンツがどう届くかを示すものだ。
なお、『ちゃお』本誌では、10月号〜12月号にかけて、ランキング入りしたVTuberが様々な方法で登場予定だ。イラストレーターでもある甘狼このみは初のマンガに挑戦した「バズれ☆このカフェ事件簿!?」が10月号に掲載されており、注目したいところだ。
にじさんじ所属のVTuber・来栖夏芽のラノベがアニメ化
VTuber業界では様々なニュースが起こった。まず、にじさんじ所属の来栖夏芽が執筆したライトノベル『人外教室の人間嫌い教師』のアニメ化が発表された。
VTuberが小説作品を執筆・刊行し、それがマンガ化、アニメ化にまで至るケースはめずらしい。タレントでありながらこうした活動も展開できている、にじさんじの懐の広さがよく活きた事例だ。
VEE・北白川かかぽが第7回宇宙開発利用大賞PRキャラクターに抜擢
VEE所属のバーチャルサイエンスコミュニケータVTuber・北白川かかぽは、第7回宇宙開発利用大賞のPRキャラクターに抜擢された。
「第7回宇宙開発利用大賞」の募集を10月7日(火)まで行っています!
宇宙を拓く、新しい挑戦。
詳細はこちら⇒https://t.co/ClDk9Ks06F pic.twitter.com/UKQqCWYdTE— 内閣府 (@cao_japan) September 5, 2025
2023年の第6回ではロケットアイドルVTuberの宇推くりあがPRキャラクターを務めた同賞。宇宙開発利用の推進に大きな成果を収め、多大な貢献をした事例を表彰する内閣府主催の制度であり、今後は募集から表彰まで幅広く盛り上げていくとのこと。宇推くりあも北白川かかぽも、いわゆる「学術系VTuber」として頭角を現しており、この系譜のVTuberが現実の学術領域に根を下ろし始めていそうだ。
一方、ホロライブプロダクションのスタッフ・春先のどかが、9月末をもって同社を退社すると発表した。アバターも所持するスタッフとして、ホロライブに関わる様々な情報発信を行っていた人物である。友人Aに続き、名物スタッフがホロライブから去ることになった。
〈お知らせ〉
私、春先のどかは9月末をもってホロライブプロダクションを退職します。
すてきなタレント・スタッフの皆様、そして、
ホロライブプロダクションを応援してくださる皆様がくださった笑顔やわくわくは私の人生の宝物です。新卒で入社して約4年間、本当にありがとうございました…! pic.twitter.com/CiEPqhd2R4
— 春先のどか📝holoAN (@harusakinodoka) September 5, 2025
バーチャルアーティストの『VRChat』ワールドが相次いで登場
先週はバーチャルアーティストのsomunia、猫 The Sappinessが相次いで『VRChat』に公式ワールドを発表した。
somuniaの公式ワールド「somunium」は、somuniaの世界観を具現化したようなコンセプトワールド。somunia自身が滞在する空間や、somuniaに関する情報も存在する、ファン向けのワールドに仕上がっている。ロケーションそのものも良質なので、写真映えもしそうだ。
猫 The Sappinessの公式ワールド「Nekothe's house」は、彼女が配信を行う背景空間をワールド化したもの。比較的こじんまりとした間取りの家で、動画プレイヤーやオリジナルゲームなどが設置されたチルワールドとなっている。普段使いのくつろぎスペースを兼ねたファン向け聖地として、ちょうどいい塩梅だ。
『Sanrio Virtual Festival 2025』の夏公演が近づいているサンリオは、新たな展開を見せた。独自ソーシャルVR『Hello Kitty Skyland』の発表だ。
新作ソーシャルVRゲーム『Hello Kitty Skyland』が発表。
サンリオのキャラクターたちが生活する『SKYLAND』と呼ばれる仮想空間を舞台に、
世界中のプレイヤーが集まり、さまざまな遊びや交流を楽しむことができるソーシャルVRゲーム。2025年末のアーリーアクセス開始をお楽しみに。 pic.twitter.com/gCBvucR9sf
— Meta Quest Japan (@MetaQuestJapan) September 4, 2025
サンリオキャラクターズが暮らす仮想空間「SKYLAND」を舞台に、ユーザー交流や遊びを体験できる、IP連動ソーシャルVRとのことだ。ゲーム、アイテムクラフト、空間やアバターのデコレーション、そしてサンリオキャラとの交流など、搭載要素はかなり多い。
まだ詳細は明かされていないが、2025年末にはアーリーアクセスが開始予定。それに先行して、世界観や魅力を体験・発信し、コミュニティを盛り上げる「Hello Kitty Skyland クリエイタープログラム」がスタートしている。
個人的に気になったポイントは、これが「ソーシャルVR」を掲げているところだろうか。「メタバース」というワードも使いつつ、これまで多くのイベントを築いてきた『VRChat』も同じく掲げている、より実態に即した言葉を選んだところに、実践知が感じられる。























