東海オンエアゆかりのスポットを巡る“聖地巡礼旅”に行ってきた!

東海オンエア“聖地巡礼旅”に行ってきた!

 “聖地巡礼”は映画やアニメ作品などでよく聞く言葉だが、同じ現象がYouTubeでも起こっているのを知っているだろうか。東海オンエアは、愛知県岡崎市を中心に活動しており、登録者数720万人を誇るトップYouTubeグループだ。メンバーの生まれ育った場所でもある岡崎市は、東海オンエアの撮影場所として、動画にたびたび登場する。

 東海オンエアの知名度が上がるにつれて、 メンバーゆかりのスポットを巡る“聖地巡礼”が広がり、岡崎市には多くの若者が訪れるようになっている。

 今回は、いち視聴者でもある筆者が、東海オンエアの聖地を巡ることに。実際に現地でどんな出会いや体験があったのか、レポートしていく。

聖地は22か所 どう回る?

 今回、ピックアップした聖地の数はなんと22カ所。東海オンエアのYouTube歴は10年以上にもなるため多いとは思っていたが、代表的な場所だけでもここまであるとは……。これはある程度計画的に回らなければと感じ、ChatGPTに相談することに。

 まずはChatGPTに、今回の旅の条件を入力していく。

①1泊2日
②宿泊するホテルは東岡崎駅の近く
③13時半にホテルをスタート→翌日は15時東岡崎駅発の電車で帰宅
④移動手段は公共交通機関、もしくはレンタサイクル
⑤2日目は岡崎城公園で12時半から1時間半ほどの取材あり

 まず、筆者はペーパードライバーなため車移動は却下。だが、もし運転ができるなら車の方が周りやすいので、そちらがおすすめだ。もしくは、バイクですべて回り切るというのも楽かもしれない。

 こちらが聖地をまとめたマップになる。聖地が集中している箇所が、東岡崎・康生町エリアだ。「わんパーク」「奥殿陣屋」「としみつマンホール(藤川駅)」の3カ所が東岡崎からかなり離れた場所にあるので、この3つをどう回るかでスケジュールはかなり変わってくる。この3カ所は交通機関でも行けないこともないのだが、本数がかなり少ないため、その分動きは制限される。

 もし交通機関を使う場合は、東岡崎を拠点に巡るのがおすすめだ。離れている聖地に行くには東岡崎を経由することが多い。そのため、今回筆者は東岡崎駅の近くのホテルを取ることにした。

 ちなみに、康生町付近の聖地を巡る際は、車だと逆に不便かもしれない。わざわざ車で移動するほどの距離ではないし、駐車場をいちいち探すのも手間だろう。なので、遠い聖地は車で巡り、康生町エリアは徒歩、もしくはレンタサイクルがベストのように感じる。筆者は電動アシスト付きのレンタサイクルで回ったのだが、体力的にかなり楽だったのでおすすめだ。

 結果、筆者は下記のスケジュールで聖地巡礼をすることにした。

・1日目:交通機関を使って遠い場所にある聖地を巡る→夕方〜レンタサイクルで康生町付近を巡る
・2日目:午前中は岡崎城でまったり→昼から取材をして帰宅

 ちなみにこのスケジュールだと、22カ所すべてを網羅するのは不可能である。今回は取材を兼ねた出張であるということと、滞在時間が限られていることもあり、個人的に惹かれたスポットに絞って回ることに。もう少し時間を確保できたり、車移動ができるのであれば、もっと多くの聖地を回ることができるだろう。

メンバーの人生の1ページに触れる

 1日目、東岡崎駅から聖地巡礼の旅がスタート。現在(2025年8月時点)、東岡崎駅は大規模な工事を行なっている。北口に9階建の駅ビルが建設されるようで、2030年に完成予定だ。そのため駅構内は少し入り組んでいるところもあるのだが、街が盛り上がっていることには違いない。

(参考:岡崎市公式サイト

 駅構内にある観光案内所では、メンバーのサインと動画がお出迎えをしてくれる。降り立った瞬間にメンバーの姿を見ると、いよいよ東海オンエアの街に来たのか……! と、実感が湧いてきた。

 東岡崎駅は、『OTO RIVERSIDE TERRACE』という、2019年にできた複合施設に直結しており、テラスには徳川家康公の銅像が聳え立っている。ちなみに「OTO」というのは、東海オンエアの“川企画”でもよく登場する「乙川」のことだ。

 東海オンエア名物企画である「イカダシリーズ」を撮影したのは矢作川というまた違う川になるのだが、2017年に投稿されえた「【検証】川で寝たらどこで起きるのか!」などはこちらの乙川で撮影されている。

【検証】川で寝たらどこで起きるのか!前編

 ちなみに乙川を跨る殿橋と明代橋は、2016年からライトアップをしているようだ。乙川は矢作川最大の支流のため、日中も抜けがあって気持ちいいが、夜もまた違った表情を見せてくれる。

 そんな乙川を歩いていたら視界に入ってきたのが、「てつやマンホール」。岡崎市には各所にメンバーのマンホールがあるのだが、やはりオレンジは遠目からでもわかりやすい。また、マンホールは設置されている場所が公開されているものの、現地に着くとあとは自分の目で探さなければいけないので、ちょっとした宝探しのような気分を味わうことができた。

岡崎市に東海オンエアのマンホールができるらしい…?

 東岡崎を出発し、まず最初に向かったのは藤川駅。1日目の前半で遠い聖地を回る計画なのだが、藤川駅は東岡崎駅から名鉄名古屋本線で約10分ほどで到着するので、意外と近い。

 駅から歩いてすぐの場所にあるのが、『道の駅 藤川宿』。藤川駅に着いてからやたら紫色が視界に入ってくるなと思ったのだが、どうやら藤川は“むらさき麦”という、紫色の麦が名産品のようだ。調べたところ、“むらさき麦”の畑は本当に美しくラベンダー畑のようだったので、季節が合えば訪れてみるといいかもしれない。

 見つけたからには絶対に食べなければと思っていたのが、お馴染みの「五平餅」(300円)。心のなかで「ごへもちわ……」と唱えいざ実食。まず想像以上に大きい。思っていた大きさの1.5倍くらいのサイズだったのだが、厚みはそこまでないため、結果ちょうどよくお腹いっぱいになった。筆者はここで五平餅はもちろん、八丁味噌と初めて出会ったのだが、味のインパクトに衝撃を受けた。普段使っている味噌とはまったく違い、とにかく濃くて少ししょっぱさを感じた。正直、もう少し餅の割合が多くてもいいくらいだ。

 そして五平餅といえばこの男・としみつのマンホール発見である。無事聖地を見つけられ、五平餅の美味しさに満足していたところ、とある男性との出会いが。

 その男性に電車の方面がわからず尋ねた流れで、東海オンエアの聖地巡礼をしていることを明かすと、「あ、東海オンエア知ってますよ!」「いいですね〜、その旅動画にしてくださいよ」「楽しんでくださいね!」と、とても会話が盛り上がってしまった。これは筆者の偏見だが、あまりYouTuberの動画は見ていなさそうな40〜50代ほどのスーツを着た男性だったのだが、当然のように東海オンエアを知っていることに驚きだった。こうして現地の方と東海オンエアを通じて交流すると、改めて東海オンエアと岡崎市の関わりの深さを感じ、温かな気持ちになった。

 一旦東岡崎駅まで戻り、次に向かったのは『奥殿陣屋』。筆者は名鉄バスで向かったのだが、奥殿陣屋行きのバスはおおよそ1時間に1本のため、もしバスで行くなら事前に時刻表をチェックするのがおすすめだ。40分ほどバスに揺られ、到着。筆者が訪れた日は猛暑日で、東京では不要不急の外出は控えるよう言われていたほどなのだが、心なしかここは少し涼しいように感じた。

 現地は人も少なく、どこにいても風鈴の音が心地よく響きとても素敵な場所だった。『奥殿陣屋』は東海オンエアの聖地でもあるのだが、成人式の前撮りが行われていたり、岡崎が舞台となったNHK連続テレビ小説『純情きらり』のロケ地でもある。

 そんな『奥殿陣屋』の書院では、日本庭園を眺めながら種類豊富なかき氷や甘味、お抹茶を楽しむことができる。ロケーションも最高、メニューも豊富で大満足だ。

 筆者は1番人気だという「特製手作り抹茶みつ三河富士」を注文。猛暑日と披露で全身に冷たさと甘味が染み渡り、もう帰ってもいいのではという満足感を味わった。そして、店員さんに尋ねると、オンエアバードのマンホールカードがゲットできるようだ。店員さんいわく、『奥殿陣屋』には北から南までたくさんのファンがやってくるという。

 ここでは「オンエアバードマンホール」と、メンバーへのメッセージノートを見ることができる。

2022.08.12〜

 そして、店員さんが苦笑しながら教えてくれたのが、最高のロケーションのなか佇むしばゆーパネル。「ここはてつやだろ」と思いつつも、そんなツッコミどころがあるところもしばゆーらしい。交通の便は少し悪いが、今回の旅を振り返ってみると、筆者にとって一番のお気に入りのスポットとなった。

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